ペーパードリップのコーヒー豆の粗さは、どれくらいが正しいの?
ペーパードリップでコーヒーを入れる際、コーヒー豆の粗さ(細さ)に、頭を悩ませている初心者の方は、結構多いです。
特に、コーヒー初心者の方がペーパードリップに挑戦しようと、ミルを購入して自分でコーヒー豆を挽こうとした瞬間、粗さに対する疑問が生じるようですね。
もちろん、ペーパードリップに限らず、器具に合ったコーヒー豆の粗さを選択することは、おいしいコーヒーを入れるためにはとても大切です。
中には、ペーパードリップであろうが、サイフォンだろうが、なんとなく「粗挽き」を使用していたり、なんとなく「細挽き」を使用している方もいらっしゃるようですが・・・
では、ペーパードリップに最適な粗さのコーヒー豆は、一体どれくらいなのでしょうか?
結論から言えば、「中挽き」が最も一般的な、ペーパードリップのコーヒー豆の粗さと言えます。
ただし、これはあくまでも一般的な基準に過ぎません。
コーヒー苦みや酸味、濃さの好みなどによっても、コーヒー豆の粗さは変化するということを覚えておきましょう。
ペーパードリップのコーヒー豆の粗さはコーヒーメーカーと同じ?
ペーパードリップと言えば、カリタ式やメリタ式、ハリオ式やコーノ式という、キチンとしたドリッパーを思い浮かべる方は多いと思います。
ただ、フィルターという観点で言えば、コーヒーメーカーも「ペーパーフィルター」です。
つまり、コーヒーメーカーを使用する場合も、ペーパードリップと同じ粗さのコーヒー豆、つまり「中挽き」と考えるのが妥当なのです。
ちなみに、コーヒーメーカーの中には、内部の漏斗状のドリッパーが「金属のメッシュ」でできているものがあります。
その場合、そもそもペーパーフィルターを使用する必要がありませんので、この話は当てはまらなくなります。
「金属メッシュ」のコーヒーメーカーを使っている方なら、「粗挽き」を選択すると良いでしょう。
つまり、ペーパーフィルターを使用するのか?使用しないのか?ということによって、「中挽き」か、それ以外の粗さなのかを選択すれば良いわけです。
ペーパードリップのコーヒー豆の粗さは、好みでも変化する?
ペーパードリップの豆の粗さは、目指すコーヒーの味によっても、かなり変化します。
たとえば、苦みの効いた濃い目のデミタスコーヒーを入れようとする場合、当然、コクをしっかりと出す必要があります。
その場合、低い温度でじっくりと時間をかけてコーヒーを抽出したいということで、「細挽き」という選択をするのも良いでしょう。
ただし、これがコーヒーメーカーの場合は、お湯の温度は高めですし、微調整ができません。
そのため、細挽きは「抽出過多」となり、余計な苦みやエグ味が出やすくなります。
結果的に、細挽きよりも「中挽き」がおススメということになります。
逆に、酸味の効いたライトな味わいのコーヒーを入れようとするなら、お湯の温度も高目で、短い時間で抽出しますので、「粗挽き」という選択も良いでしょう。
要するに、ペーパードリップのコーヒー豆の粗さは「基本ベース」として「中挽き」がおススメ。
しかし、自分が目指すコーヒーの味わいによっては、「細挽き」や「粗挽き」、または「やや粗挽き」「やや細挽き」というのも、選択肢に入れて良いということです。