ペーパードリップの分量(豆・水)について
ペーパードリップでおいしいコーヒーを入れる時、コーヒー豆の分量で迷う方は多いようです。
ただし、コーヒーは、その人の好みの濃さや味のタイプ、抽出したいコーヒーの量によっても、豆の分量は変わってきます。
また、コーヒー豆のロースト(焙煎)度合いによって、濃さや苦みが変わってきますので、それに対しても、お好みの豆の分量は変化します。
あと、ペーパードリップの場合、自分で「お湯の量」や「抽出スピード」をコントロールできますよね。
そのため、コーヒー豆の分量以外にも、味の調整をすることが可能なのです。
ですから、簡単に言えば、ペーパードリップのコーヒー豆の分量は「お好み」というのが一番しっくりきます。
ただし、それだとまったく目安にならないと思いますので、極々一般的な分量をご紹介しましょう。
ペーパードリップの分量の目安
では、ペーパードリップにおける、ごくごく一般的なコーヒー豆の分量をご説明しましょう。
まず、コーヒー豆の焙煎度は「シティロースト」と呼ばれる、ちょっとだけ深煎りのコーヒー豆を使用します。
挽き方は、中程度の、文字通り「中挽き」です。
コーヒーのエキスは、「200㏄」抽出するとしてみましょう。
抽出時間は「3分前後」を目安にしてください。
コーヒーの濃さに関しては、ニュアンスで伝えるのが難しいですが、「やや濃いめの抽出液」という感じでしょうか。
この場合のコーヒー豆の分量は、だいたいメジャーカップ1杯分。
つまり、ペーパードリップ一杯分の豆の分量は、大体「14~15g」ということになります。
ただし、ペーパードリップのコーヒー豆の分量は、1人分が15gなら、2人分は30g、3人分は45g・・・というように単純な倍数にはなりません。
1人分を基準に分量を考えると、1人分から2人分、2人分から3人分・・・と抽出する量が増えるにつれて、使うコーヒー豆の分量は少なくなる傾向にあります。
インスタントコーヒーなら粉を溶かすわけですから、単純に倍数でOKですが、ペーパードリップは抽出する作業です。
そのため、たくさんの量を抽出するより、少しだけ抽出することの方が、抽出効率が悪くなってしまうのです。
次に、分かりやすい目安をご説明しましょう。
ペーパードリップの豆の分量は、抽出量によって割合が変わる
ペーパードリップの豆の分量は、抽出するコーヒーエキスの量によって、使う割合が変わってきます。
簡単に言うと、1人分よりも2人分、2人分よりも3人分の方が、使う豆の分量の割合は少なくて良いということになります。
大体の分かりやすい目安は、以下のような感じです。
※コーヒー1人分の基準を14~15gとした場合
- コーヒー1人分200㏄→コーヒー豆の分量「14~15g」
- コーヒー2人分400㏄→コーヒー豆の分量「20~21g」
- コーヒー3人分600㏄→コーヒー豆の分量「26~27g」
- コーヒー4人分800㏄→コーヒー豆の分量「30~33g」
もちろん、これはすべて「目安」でしかありませんので、実際に自分でペーパードリップで抽出してから微調整を加えてください。
出来上がったコーヒーの味わいに応じて、コーヒー豆の分量、ロースト(焙煎度)、抽出時間などを調整するようにしましょう。