ペーパードリップのコツについて
ペーパードリップでおいしいコーヒーを入れるコツは、何でしょうか?
まず、ペーパードリップに限らず、すべてのおいしいコーヒーを入れるコツとして不可欠なのは「良い材料」です。
コーヒーの材料と言えば、2つしかありませんね。
そう、「コーヒー豆」と「水」です。
ペーパードリップでおいしいコーヒーを入れるためにも、これら2つの材料が「良質である」ということが、技術よりも何よりも一番大切なコツです。
また、おいしいコーヒーをペーパードリップで入れる大切なコツには、お湯の温度や、使用する水の硬度などを選ぶことも含まれます。
コーヒーの入れ方の基本は、おいしいコーヒーの入れ方のコツのページに詳しく書いていますので、そちらも合わせてご覧ください。
ですから、今回は「コーヒー豆の良し悪し」「水の良し悪し・硬度」「お湯の温度」については敢えて触れません。
ペーパードリップ特有の入れ方のコツの一つ「蒸らし」についてご説明しましょう。
ペーパードリップのコツ 蒸らしと抽出
ペーパードリップでコーヒーを入れる際、コツとして絶対に押さえておきたいのが、「蒸らし」と呼ばれる工程です。
ペーパードリップの抽出時間は、お湯の第一投目からコーヒーを入れ終わるまでに、だいたい2~3分ほどの時間を要します。
このペーパードリップの抽出時間は、大きく「蒸らし」と「抽出」という2つの時間に分けられます。
お湯の一投目は「蒸らし」のために行い、第二投目以後は「抽出」のために行います。
つまり、この2つの工程を上手に行うことで、おいしいコーヒーは出来上がります。
コーヒーのコクを「蒸らし」によって引き出し、それを「抽出」という時間を使ってエキスにするのが「おいしいコーヒーを入れる」という作業なのです。
特に、ペーパードリップにおいて、お湯の第一投目から第二投目へのタイミングは、全体の抽出工程の中でも、最も大切と言っても良いコツの一つです。
ペーパードリップのコツ「蒸らし」のやり方
ペーパードリップのコツ「蒸らし」について、もう少し詳しくご説明します。
まず、一投目のお湯は、コーヒー豆の中心から「の」という字を書くように注ぎましょう。
もちろん、ペーパードリップ専用に用意した細口のポットを使って、細く細~くお湯を注いでください。
※さらに細くした場合は、「点滴」で行うのもおススメです。
その際、コーヒー豆の粉に「乗せるようにお湯を注ぐ」というのが大切なコツの一つです。
そして、この時「お湯の量」についても意識を集中してください。
コツとしては、ペーパードリップ内のコーヒー豆にまんべんなくお湯が行き渡り、下にコーヒーエキスが一滴も滴下しないという状態を作ることです。
すると、コーヒー豆の中のエキスが最も凝縮された形で蓄えられていきます。
これが、ペーパードリップの「蒸らし」という工程です。
コーヒー豆がまるでハンバーグのようにふっくらと膨らんだ状態になったら、第二投目を注ぎましょう。
コーヒーのエキスが目いっぱいに引き出された状態で、第二投目を注ぐ。
これが、ペーパードリップでおいしくコーヒーを抽出するための、技術的な最大のコツと言えるでしょう。
自分で何度か試してみて、一番良いタイミングを体得してくださいね。