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デミタスコーヒーのことをご存知ですか?

デミタスコーヒーとは?作り方やエスプレッソとの違いは?

 

デミタスコーヒーとは、どんなコーヒーなのかをご存知ですか?

 

 

デミタスという言葉は、一昔前までは「通好みのコーヒー」というイメージが強かったと思います。

 

 

ただ、近年、缶コーヒーのネーミングに使われたり、コーヒーブームにあやかって、この言葉もかなり浸透してきたと言えるでしょう。

 

 

しかし、デミタスコーヒーとは?作り方は?エスプレッソとの違いは?

 

などと聞かれた時には、答えられる人はメッキリ少なくなってくると思います。

 

 

そこで、今回はデミタスコーヒーとはどんなコーヒーなのか?その作り方やエスプレッソとの違いなどについて詳しく見て行きます。

 

 

これを読めば、デミタスコーヒーへの疑問はすべて解消されますよ!

 

デミタスコーヒーとは?

デミタスコーヒーとは?作り方やエスプレッソとの違いは?

 

まず、デミタスとは、フランス語で「デミ(demi)=半分の」「タス(tasse)=コーヒーカップ」を意味するものです。

 

つまり、デミタスコーヒーは「小さなカップに入れられたコーヒー」のことを指す呼び方なんですね。

 

 

そして、通常、デミタスコーヒーは量が少ない分、普通のカップのコーヒーより濃いめの味となっています。

 

 

ところで、なぜデミタスコーヒーは「濃いめで小さなカップ」となったのか?

 

これには、ある理由が存在するのです。

 

 

実は、デミタスコーヒーの誕生は、ナポレオンがフランスを支配していた19世紀にさかのぼります。

 

 

1806年、ナポレオンの大陸封鎖令により、フランス植民地からのコーヒー豆が不足し、ヨーロッパでは代用コーヒーが出回っていました。

 

しかし、その代用コーヒーを良しとしなかったのが、ローマの「カフェグレコ」3代目サルヴォオーニです。

 

 

彼は、なんとか本物のコーヒーをお客に提供できないものかと考え、従来より「小型のカップ」を使うという工夫を思いつき、受け入れられたんですね。

 

そのことが、デミタスコーヒーの誕生につながったのです。

 

 

原料不足だけど、何とか本物のコーヒーをみんなに提供したいというカフェの店主の情熱によってデミタスコーヒーは生まれました。

 

デミタスコーヒーには、そんな先人の工夫がつまっていたわけですね。

 

 

ところで、そんなデミタスコーヒーですが、今では「濃いめに入れた少量のコーヒー」というスタイルで愛されています。

 

ここで、ちょっと疑問が湧きませんか?

 

 

今はコーヒー豆が十分にあるはずなのに、どうしてデミタスコーヒーはなくならなかったのか?

 

実をいうと、デミタスコーヒーは、食後に口をサッパリさせたり、満腹の時に少量で濃いコーヒーの味と香りを楽しめることから、人々の生活に定着して行きました。

 

デミタスコーヒーとは?作り方やエスプレッソとの違いは?

 

つまり、現代のデミタスコーヒーは、ヨーロッパにおける「食後のお茶」といった役割も果たしているのです。

 

 

コーヒー豆不足から生まれたデミタスコーヒーが、長い年月をかけてヨーロッパの食文化に定着した。

 

そして今や、世界中のコーヒー通に愛される特別なコーヒーに発展を遂げたと言って良いでしょう。

 

 

じゃあ、そんな魅力的なデミタスコーヒーを自分で入れてみたい!と思いませんか?

 

・・・ということで、続いてはデミタスコーヒーの作り方のコツやポイントについて詳しく見て行きましょう。

 

デミタスコーヒーの作り方!ポイントや注意点は?

デミタスコーヒーの作り方

 

濃い味が特徴のデミタスコーヒーは、ハンドドリップで入れるのが一般的です。

 

では、入れ方の流れをご説明しましょう。

 

 

デミタスコーヒーの入れ方の流れ

 

まず、ドリッパーにセットしたコーヒー粉に、お湯を点滴のように1滴1滴落としていきます。

 

その際、内側から外側に回しながら落とすので、ひらがなの「の」の字をイメージしてください。

 

 

続いて「の」の字の一周目が終わったら1滴ずつ落とすのをやめ、蒸らします。

 

10秒ほどたったら、また「の」の字をイメージしながら1滴ずつお湯を落としていきましょう。

 

 

ドリッパーの下からコーヒーの雫が糸のように「ツツツ~・・・」と、滴るようになったら、少しお湯を注ぐスピードを早めます。

 

デミタスコーヒーとは?作り方やエスプレッソとの違いは?

 

この段階に入ったら、通常のドリップコーヒーのように細く長くお湯を注いでいきます。

 

 

コーヒー豆の量や好み、焙煎度にもよりますが、すべて落とし切るまでに、5~10分ほどかけて行います。

 

 

通常のドリップよりもかなり時間がかかりますが、香り高い濃く美味しいデミタスコーヒーを作ることができますよ。

 

 

ただ、デミタスコーヒーを入れる際には、いくつかのポイントがあります。

 

今からお伝えする「5つのポイント」を守って、上手にデミタスコーヒーを入れてくださいね。

 

 

深い焙煎のコーヒー豆を使う

 

デミタスコーヒーは濃いめが特徴なので、深い焙煎のコーヒー豆を使いましょう。

 

浅い焙煎は、さわやかな酸味のコーヒーに向いていますが、マイルドな苦味のデミタスコーヒーには向いていません。

 

デミタス用という焙煎をしてくれるお店もあるので、もし身近にそういった焙煎屋さんがあったら、その豆を選ぶのも良いでしょう。

 

 

コーヒー豆の挽き具合は「中挽き」か「中細挽き」にする

 

デミタスのコーヒー豆は「中挽き」、もしくは「中細挽き」にしましょう。

 

粗挽きよりも細引きのものが、濃い味のコーヒーには適していますが、細かすぎると雑味など不要な味が出やすいです。

 

 

その点、中挽きや中細挽きなら、時間をかけて抽出をしても雑味は出にくいですし、うま味もしっかりと引き出せます。

 

 

コーヒー豆の量を適切にする

 

お湯50mlに対し、7~8gのコーヒー粉を用意してください。

 

だいたいこれが濃いめのデミタスコーヒー30mlを入れるための適度な量です。

 

 

もちろん、お好みによって、もっと多めに使っても良いですよ。

 

ただ、自分の好みのデミタスの濃さがハッキリするまでは、これ位から始めてみましょう。

 

 

フィルターを選ぶ

 

デミタスコーヒーを入れるとき使われるフィルターはほぼネルです。

 

苦味もありコクのある濃い味を目指すなら、やはりネルが一番ですね。

 

 

しかし、ペーパーフィルターでも、ゆっくりと抽出することがうまくなれば、デミタスコーヒーを入れることは可能です。

 

 

最適はネルフィルター、ペーパーフィルターでも入れることは可能。

 

それくらいに考えておけば、間違いないでしょう。

 

 

ただし、ペーパーの場合、コーヒーオイルが紙に吸収されてしまいます。

 

そのため、あっさりめの味になることは、仕方ないと思ってくださいね。

 

 

低温のお湯を使って抽出する

 

デミタスコーヒーを入れるのは、80~85℃の低めの温度が適しています。

 

濃いめでコクのある苦味を引き出すためには、じっくりと低温でコーヒー粉を蒸らす必要があるからです。

 

ちなみに、抽出時間を長めに取って、65~70℃くらいで入れれば、よりマイルドな味わいになりますよ。

 

 

高温だと、雑味やイヤ味が出てしまい、デミタスで飲めるレベルの味わいになりません。

 

ヤカンなどでお湯をわかしたら、コーヒーポットにお湯を移して、少し冷ますようにしましょう。

 

 

以上のことをしっかりと守りながら、ぜひマイルドな苦味のデミタスコーヒーを入れてみてくださいね。

 

 

ところで、ちまたでは「デミタスコーヒーって本当にうまいの?」という方もいるようです。

 

それどころか、中には「デミタスコーヒーはまずい!」なんて人がいるので驚いてしまいます。

 

 

じゃあ、実際のところ、デミタスコーヒーはうまいのか?まずいのか?

 

その点について見て行きましょう。

 

デミタスコーヒーはうまい?味と香りの特徴は?

デミタスコーヒーとは?作り方やエスプレッソとの違いは?

 

デミタスコーヒーがうまいか?まずいか?

 

もちろん、コーヒーは嗜好品なので、どちらが正しいなんて言えないでしょう。

 

 

ただ、私個人の意見としては、「デミタスコーヒーはうまい!」・・・です^^

 

 

実際、濃いめのデミタスコーヒーは、一度味わえば、その味と香りに夢中になる人はすごく多いです。

 

 

一瞬、濃い味のコーヒーと聞くと苦くて飲めないと思う人は多いのですが、デミタスコーヒーは、「ただ濃くて苦いだけ」ではないんですね。

 

 

デミタスコーヒーは、じっくり時間をかけ低温のお湯で抽出しています。

 

なので、雑味やエグ味がなくスッキリとした味わいとなります。

 

 

また、ていねいに抽出することによって、コーヒーが持つ甘みも出ますし、香り高く仕上がります。

 

 

そんなデミタスコーヒーは、コーヒー好きならたまらない「うまいコーヒー」の代表格と言えるでしょう。

 

 

ただし、前述した「5つのポイント」を守らずに入れたデミタスコーヒーは、雑味があったり、イヤな苦味が出たりすることがあります。

 

その場合は、本来のデミタスコーヒーから外れた味わいとなるため、うまいコーヒーとは言えません。

 

 

つまり、デミタスコーヒーは、その濃縮された味わいゆえに、正しく抽出されたものだけが「うまいコ―ヒー」として認められるのです。

 

 

ところで、話は変わりますが、デミタスカップを使うコーヒーには「エスプレッソコーヒー」もありますよね?

 

 

・・・ということは、エスプレッソも「デミタスコーヒー」なのでしょうか?

 

最後に、ひも解いていきましょう。

 

デミタスコーヒーとエスプレッソは違うの?

デミタスコーヒーとは?作り方やエスプレッソとの違いは?

 

デミタスカップで提供されるので「エスプレッソ=デミタスコーヒー」というイメージは強いです。

 

これは、ある意味まちがってはいません。

 

 

ただデミタスカップが誕生したのは1806年でしたよね?

 

一方、エスプレッソの誕生は1901年なのでデミタスカップより1世紀遅れてのこと。

 

 

・・・ということは、蒸気圧で入れるエスプレッソ前からデミタスコーヒーは存在していたということになります。

 

エスプレッソが生まれるまでのデミタスコーヒーは、ネルドリップのコーヒーのみなんですね。

 

 

イブリックという銅製の手鍋にコーヒーを入れて煮出した「トルココーヒー」も味は濃いめで、ヨーロッパでも人気はあります。

 

 

こちらも小型のカップで楽しむので、エスプレッソ同様デミタスコーヒーとして認識されていますが、歴史は古く誕生は450年ほど前です。

 

 

つまり、最初のデミタスコーヒーは、トルココーヒーやネルドリップによる濃いコーヒーで、その後エスプレッソもその仲間に加わった・・・

 

 

ただ、デミタスカップで提供されるコーヒーはエスプレッソが多いため「デミタスコーヒー=エスプレッソ」となっているだけなんですね。

 

 

「デミタスとエスプレッソの違い」は、ちょっとした豆知識として覚えておいても損はないでしょう。

 

 

さて、デミタスコーヒーについていろいろお伝えしましたが、最後にまとめです。

 

まとめ

今回は、デミタスコーヒーの説明をしました。

 

 

デミタスコーヒーはデミタスカップに入った濃いめの少量のコーヒーのことです。

 

作り方は、ハンドドリップの中でも、ネルドリップでゆっくり時間をかけて落としていきます。

 

 

デミタスコーヒーがうまいか?まずいか?という議論もあるようですが、やはり「うまい!」の一言につきます。

 

 

同じく小さなカップで飲むエスプレッソも、ちょっとした違いはありますが、デミタスコーヒーであることに変わりはありません。

 

デミタスコーヒーはハマると奥が深いので、コーヒー好きの方はぜひトライしてみてくださいね。

 

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