コーヒー豆の保存方法はどうすれば良い?
日数の経ったコーヒーを飲んでみたら、酸っぱいし買ったときの美味しさがなくなっていた経験ってありませんか?
私も昔、時々そういうことになって早く飲めば良かったなどと後悔したことがあります。
しかし、上手な保存方法で美味しいコーヒーを楽しめる時間が延びるとしたら?
知りたいですよね。
コーヒーの味が落ちるのは仕方ないとあきらめずに、一緒に美味しい味を保つ方法について見ていきませんか?
ここでは、そんなコーヒー豆の保存方法や保存容器のことについて詳しく説明します。
コーヒー豆の保存期間!挽いたコーヒー豆はダメなの?
まずは、コーヒー豆の保存期間って、どれくらいか気になりますよね?
焙煎したコーヒー豆は、空気に触れるほど酸化が進み味も劣化します。
ですが、この劣化も、豆と粉では変わってくるんですよ。
コーヒーを飲んでて「変に酸っぱいな」と思ったら、それは保存期間が過ぎている証拠。
豆でも粉でも、焙煎したコーヒー豆であることに違いはありませんが、実は酸化のスピードはまったく違います。
- 豆の場合・・・酸化が始まるのは1週間
- 粉の場合・・・酸化が始まるのは3日
と言われ、飲み切るのに最適な期間も「豆は2週間、粉は2日」とかなり違います。
じゃあ、なぜここまで差が出るのか?
それは、空気に触れる「表面積」のちがいがあるからです。
コーヒーの粉が空気に触れる表面積は、豆のナント20倍!
酸化が始まる期間だって、美味しく味わえる期間だってまったく違うのです。
「美味しいコーヒーを飲みたければ豆から買うべき」
・・・といわれるのには、こういった理由があるわけですね。
ただ、ミルを持っていない人もいると思いますので、その場合は保存方法でなるべく味の劣化を抑えて行きましょう。
冷凍・冷蔵・常温
この3つの方法をコーヒーの条件に合わせて選択すれば、美味しいコーヒーを長持ちさせることができますよ。
では、その保存方法について説明をしていきましょう。
コーヒー豆の保存!冷凍・冷蔵・常温のメリットとデメリットは?
コーヒー豆の保存には、冷凍・冷蔵・常温の3つの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
では、早速一つずつ見て行きましょう。
まずは冷凍保存のメリットとデメリットをあげてみますね。
<メリット>
- 保存温度が最も低くいので1か月の長期保存が可能
- 粉の状態でも美味しさがキープできる
- 小分けにすれば冷凍庫内を有効に活用できる
<デメリット>
- 長期保存のため冷凍庫に放置してしまうこともある
- 豆の温度変化や湿気に気をつけなければならない
冷凍は、アルミパックなどで口をしっかり閉めれば、1か月以上経っても美味しいコーヒーを楽しめます。
この鮮度のキープ期間は、冷凍保存の最大のメリットです。
ただし、冷凍保存した豆を出しっぱなしにしていると、結露(けつろ)によって痛んでしまいます。
なので、コーヒー豆を冷凍庫から出したら、飲む分量だけを使って残りはすぐにしまってください。
冷蔵保存も、まずはメリットとデメリットをあげていきましょう。
<メリット>
- 冷蔵することで常温より長期の保存になる
- 陽の光に当たらない
<デメリット>
- 冷凍保存ほどの鮮度保持はできない
- 他の食べ物の匂いがつきやすい
冷凍ほどではありませんが、冷蔵も長期保存できることが一番のメリットだといえます。
冷蔵の場合、だいたい2週間くらい経っても、おいしいコーヒーが楽しめます。
また、陽の光が入らない冷蔵庫内は、理想的な保存場所ともいえるでしょう。
ただ、冷蔵庫は、色々な食べ物も一緒に保存をしている状態になので、湿気と匂い移りだけ注意してください。
コーヒー豆は、もともと吸湿性が高くて、匂いも吸収しやすいですからね。
なので、コーヒー豆の保存は、フタのしっかり閉まる缶やチャック付きの保存袋を利用しましょう。
そして、豆を使う分だけ取り出し、残りはすぐにしまうということが大切です。
常温保存にも、メリットとデメリットがあるので見ていきましょう。
<メリット>
- 温度変化がないため結露などが出ない
- 抽出温度を気にしなくて良い
<デメリット>
- 豆の劣化スピードが速い
- 酸化しやすい
常温保存は、冷凍や冷蔵に比べると、保存期間が短いです。
ただ、出し入れする時に温度変化がないため、結露などによる豆の劣化は起きません。
目安としては、5日以内で飲み切れる量の豆ならば、常温保存でコーヒーを楽しむと良いでしょう。
もし、陽の光が当たらない風通しの良いところに棚があれば、そこに密閉性の高い容器に入れて常温保存をしてください。
購入した豆が5日で飲み切れないとわかっていれば、冷凍保存が一番劣化が少なくておすすめです。
冷凍・冷蔵・常温
3つの保存方法のメリットを上手に使って、コーヒーを楽しめる期間をしっかりキープしましょう。
ところで、保存容器ってどうすれば良いのですか?という質問をよくいただくことがあります。
そこで、次では、保存容器の選び方について説明しましょう。
保存容器の選び方は?
コーヒーの保存容器は、新鮮さをキープするためには、もうすごく重要です。
今回は、3つの観点から、その選び方を説明します。
コーヒー豆の保存容器は、気密性がしっかりしていることがとても大切です。
空気に触れることは、コーヒーの酸化に直結しますからね。
なので、なるべく空気に触れないように気密性の高い容器でコーヒーを保存してください。
- 常温保存・・・フタつきの缶
- 冷蔵保存・・・チャックつきの密閉袋
- 冷凍保存・・・アルミパック
という感じで覚えておくと良いですね。
購入したコーヒー豆がビニール袋等に入ってる場合は、上記のものにすぐに入れ替えましょう。
どれもしっかりと口が閉まり、気密性が高いという点が共通しています。
ただ、「ワンウェイバルブ」というコーヒー豆のガス抜き機能を持った袋に入れられたものもあります。
これは、外の空気に触れさせずに、袋内の空気を抜くための工夫がされたもの。
なので、開封した口を挟むタイプのグッズでしっかりと閉めれば、保存容器として活躍してくれますよ。
陽の光が当たることも、コーヒー豆の劣化を招きます。
冷蔵や冷凍なら安心ですが、常温で部屋に置いておくなら、遮光性の高い容器に入れましょう。
缶やアルミパックがよく使われるのは、遮光性が高いからです。
お気に入りのデザイン缶を利用するとインテリアにもなりますよ。
コーヒーの保存容器に、気密性や遮光性が求められるのは、コーヒーが湿気や光を嫌うから。
なので、当然のように素材にも、気密性と遮光性が求められます。
たとえば、素材がガラス製の場合は、気密性は問題ありませんが、光を通してしまいますよね。
常温でフタつきの缶が一番ベストな素材としてあげらるのは、こういった理由があるからです。
冷蔵保存・冷凍保存の場合、素材は、気密性と保管のしやすさからビニールやアルミパックの袋が選ばれることが多いです。
缶でもOKですが、冷蔵や冷凍は保存場所を考えると、袋の方が使い勝手が良いですね。
ところで・・・
「コーヒー豆が湿気を嫌うのなら、乾燥剤を入れるのってどうなの?」
と考える方もいると思います。
確かに、そのアイデアはなかなか良さそうです。
では、実際、コーヒー豆の保存に乾燥剤は有効かどうかについて見て行きましょう。
乾燥剤は必要なの?
湿気は、コーヒーでは特に避けたい劣化の一つなので、保存容器内に乾燥剤を一緒入れるのはアリ!
・・・というか、とてもおすすめです。
湿気固まりやすい塩や砂糖なども、乾燥剤を使用することが多いですよね?
だから、湿気を嫌うコーヒー豆にも、乾燥剤は有効なのです。
ちなみに、お菓子などに入ってる乾燥剤を再利用しても良いですが、匂いがコーヒーに移ってしまうかもしれません。
なので、コーヒー豆専用の「乾燥剤」を購入することをおすすめします。
・・・と言っても、高い物じゃありません。
100円ショップでもカンタンに手に入りますので、密閉性の高い容器にコーヒー豆とともに乾燥剤を入れて保存すれば大丈夫です。
ところで、乾燥剤って2種類あるって、知ってましたか?
コーヒー豆に適している乾燥剤と、適さない乾燥剤があるので、その点についても書いておきますね。
乾燥剤の種類
私たちが一般的に目にする乾燥剤の種類は、以下の2つです。
- 生石灰
- シリカゲル
生石灰は、白い粉末状のもので一度使用すると再び湿気を吸い取ることはできません。
シリカゲルは、ガラスビーズ状のもので、何度も湿気を吸い取ってくれます。
なので、コーヒーの保存で乾燥剤を使うなら、必ず「シリカゲル」にしましょう。
お菓子についてたものを再利用する場合も、ガラスビーズ状のものか確認をしましょう。
乾燥剤を上手に利用して美味しいコーヒーをキープしてくださいね。
ところで、保存容器って、いろいろなものを代用している方って、けっこういらっしゃいます。
コーヒーの容器の場合は、ペットボトルを使用している方が多いって知ってましたか?
そこで最後に、ペットボトルをコーヒー豆の保存容器として使う方法について見て行きましょう。
コーヒー豆の保存にペットボトルってどうなの?
コーヒー豆を、ペットボトルに入れて保存している人の話を聞いたことはありませんか?
コーヒーの豆や粉の保存は、気密性の高い缶や袋を使用しますが、実はペットボトルもコーヒー豆の保存でよく使われるのです。
もちろん、一般庶民が考えたアイデアですけどね。
ペットボトルを保存容器として代用する理由は、以下の3点です。
- フタがしっかり閉まるから空気に触れない
- 炭酸飲料のペットボトルならガス対策もバッチリ
- ちゃんと洗えばコーヒー豆に匂いが移らない
上記のような利点によってコーヒー豆の保存容器として代用する人は多いです。
その場合、2~3週間分の豆をペットボトルに入れて常温で保存しているわけですね。
ちなみに、コーヒー豆の量は、500mlで100g強の豆を保存できます。
なので「小分けでの保存」ともなり、口を開ける回数も少なく、酸化も最小限に抑えられて良いわけですね。
お手軽にリーズナブルにということでは、やってみても良いのではないでしょうか。
さて、いろいろとコーヒー豆の保存方法について説明しましたが、最後にまとめましょう。
まとめ
今回は、コーヒー豆の保存方法や保存容器についてお伝えしました。
コーヒー豆の鮮度は、豆と粉だとかなりな差がありましたよね。
保存方法は、冷凍・冷蔵・常温ごとにメリットやデメリットがあります。
保存容器は、気密性・遮光性・素材で選びましょう。
コーヒーの保存には、シリカゲルの乾燥剤が良かったですね。
最後は、ペットボトルを保存容器として使う方法もありました。
コーヒー豆の保存をより効果的にして、いつも美味しい味を楽しみたいものですね。
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