ブラジルコーヒー豆とは世界一のコーヒー?
ブラジルコーヒーと言えば、日本でもとてもポピュラーなイメージですよね。
それもそのはずで、ブラジルは世界ナンバー1のコーヒー生産国であり輸出国です。
ナント!世界のコーヒー豆の約3分の1を占めているというから驚きますよね?
もちろん、日本のどこのコーヒーショップへ行ってもブラジルのコーヒー豆がないなんてことは、まずありません。
ストレートコーヒー、ブレンドコーヒーに関わらず、定番中の定番です。
一番飲まれていて、一番有名なコーヒー豆、それがブラジルコーヒーなんですね。
ところで、そんなブラジルコーヒーにはどんな種類があるのでしょうか?
早速ご紹介しましょう。
ブラジルコーヒー豆の種類!ブラジルサントスってなに?
「ブラジルコーヒー豆の種類」
・・・と一言で言ってもいろいろ考えられます。
なので、まずはコーヒー豆の品種からご説明しましょう。
ブラジルで生産されるコーヒー豆の種類は、70%が「アラビカ種」と呼ばれるエチオピア原産の品種です。
アラビカ種の中でも特に多いのが、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、ムンドノーボと呼ばれるもの。
日本に輸入されているコーヒー豆のほとんどが、このアラビカ種です。
なので、ブラジルコーヒーは、コーヒー豆の種類から見ても私たち日本人にはなじみ深いわけですね。
ブラジルコーヒーのサントスとは?
ブラジル・サントスという名前を聞いたことはありませんか?
サントスって何?という方が多いのでちょっと説明しておきますね。
ブラジルのコーヒー豆の多くは、南米最大の港と言われる「サントス」から全世界に向けて輸出されます。
ブラジル国内で生産されたコーヒー豆がサントス港に集まり、コーヒー豆が入った麻袋には「santos」というスタンプが押されるわけです。
そう、有名なブラジルサントスとは、港の名前だったのです。
コーヒー豆の名前に、港の名前がつくことって実はけっこう多いんですよ。
では、そんなブラジルコーヒー豆は、どうやってランク付けされるのでしょうか?
これを知れば、最高級ブラジルコーヒー豆の見分け方も分かるようになりますよ。
ブラジルコーヒー豆のランクの決め方!最高級品はどれ?
ブラジルコーヒーのランクは、以下の3つの項目によって評価されます。
- 欠点豆の数
- スクリーンサイズ(豆の大きさ)
- カップテスト(味見)
では、この3つを順番に見ていきましょう。
ブラジルコーヒーには「NO.2~NO.8」という番号が付けられていて、NO.2が最高ランクです。
この番号は、コーヒーの生豆300gの中から、虫食いや未熟豆などの欠点豆がどれくらいあるのかによって決まります。
もちろん、欠点豆が少ないほど、そのランクは上がって行くわけですね。
ところで、ここで一つ疑問がわきませんか?
そう!ブラジルのコーヒー豆にはNO.1がないのです。
これは、ブラジルという国が定めた点数のつけ方と、考え方によるものです。
もちろん、欠点豆はないに越したことはありませんよ。
ところが、NO.2は欠点豆が4個以内なので、「NO.1=欠点豆0個」となってしまいます。
農作物というのは自然のものだから「欠点が0」なんてあり得ないというのが、ブラジル流の考え方なのです。
だから、ブラジルのコーヒー豆でNO.1は「欠番」あつかい。
そのため、NO.2が最高ランクとなる「7段階」で等級を表しているのです。
なかなか面白い考え方だと思いませんか?
コーヒー豆の格付けに、豆の大きさはとても重要です。
コーヒー豆の粒の大きさを表すスクリーンサイズは、12~20までの数値に分けられています。
12以下は、規格外です。
スクリーン13は、コーヒー豆のサイズが5mm程度。
スクリーン20なら、8mm程度となります。
ただし、実際は、スクリーンサイズ20は特大のコーヒー豆なので、ほとんど見かけることはありません。
そのため、だいたいスクリーンサイズ13~18を目安にランク付けされるわけですね。
カップテストとは、コーヒー鑑定士がテスト用のコーヒー豆で入れたコーヒーの味を、以下の6段階であらわします。
- ストリクトリーソフト
- ソフト
- ソフティッシュ
- ハード
- リアード
- リオ
つまり「味のランク付け」です。
カップテストで味が最も優れていると認められたコーヒー豆には「ストリクトリーソフト(SS)」と表示されます。
上位3つは、ソフトという言葉が使われているので、何となくニュアンスが伝わって来ますよね?
ようするに、味わいがまろやかで舌触りがソフトなわけですね。
それ以下のランクはハードなんて言葉があるように、味が固くて舌に刺したり、雑味や嫌味が多いというニュアンスになります。
ちなみに、リアードやリオや、化学薬品のような味がするという意味になります。
まあ、味の良し悪しという意味でのランク付けは日本人の味覚と近いものがありますよね。
ブラジルコーヒー豆の最高ランクは?
以上のことから、ブラジルのコーヒー豆の表記を見ると、その種類やランクが良く分かります。
「ブラジル・サントス・NO.2・スクリーン18・ストリクトリーソフト」
このように表示されていれば、ブラジルのコーヒー豆としての最高ランクということになります。
ブラジルのコーヒー豆を見つけたら、チェックしてみるのもおもしろいですよ。
ブラジルコーヒーの入れ方!この飲み方は意外だった・・・
ブラジル流のコーヒーの入れ方って、ご存知ですか?
実は、ブラジルのカフェでコーヒーを頼むと、ほとんどエスプレッソコーヒーが出てきます。
ドリップコーヒーもあるのですが、みなさんエスプレッソの方が好みのようです。
さらに、ブラジルは砂糖によって産業を活性化させた国だからなのか、とにかくコーヒーに砂糖を大量に入れます!
いつもブラックで飲む私は、もう見ただけで血糖値が上がりそうでした(笑)
みんな小さじに山盛りの砂糖を5~6杯は入れるかな?という感じです。
ちなみに、イタリアのバールに入った時にもエスプレッソに山盛りの砂糖は、けっこう定番でしたよ。
あと、ブラジル流のコーヒーの入れ方でポピュラーなものがあります。
カフェ・コン・レイチという牛乳入りのコーヒーですね。
カフェ・コン・レイチは、エスプレッソに牛乳を入れるので、日本だとカフェラテということになります。
もちろん、ブラジルの入れ方では、カフェ・コン・レイチにも砂糖がたっぷりです。
日本人のイメージとしては、コーヒー大国ならブラックでは?と思ってしまいがちですが、なかなか意外な事実ですよね。
最後に、ブラジルのコーヒー豆と日本人との深い関係をご紹介します。
ブラジルコーヒーの歴史には日本人が大きく関わっていた!
ところで、ブラジルのコーヒー豆の歴史と日本人には、切っても切れない関係があることをご存知でしたか?
ブラジルは、今でこそコーヒー生産量、輸出量ともに世界一のコーヒー大国です。
しかし、そこには1908年(明治41年)に笠戸丸という船に乗ってブラジルに移民した日本人の貢献が大きかったと言われています。
ブラジルにコーヒーが最初に伝わったのは、1727年にさかのぼります。
その時は、ブラジルのパナ州という場所に、フランス領のギアナから初めてタネと苗木が伝わりました。
コーヒーベルトと呼ばれる赤道直下にあるブラジルの気候は、コーヒーの生育にとても適していました。
ところが、ブラジルは1988年に大規模な人手不足に陥ったことで、コーヒー栽培は危機的な状況に追い込まれます。
そんな状況を救ったのが、1908年以降にブラジルに渡ったたくさんの日本人移民だったわけです。
ちなみに、この時ブラジルに移民した日本人の約80%がコーヒー栽培に携ったと言われています。
ブラジルの厳しい労働環境においても、勤勉な日本人はとても良く働いて、コーヒー豆栽培に大きな貢献をしたわけですね。
そんな日本人の貢献もあって、ブラジルコーヒーの生産は急激に伸びていき、苗木が伝わった100年後にはコーヒーの世界シェアNo.1となったわけです。
ブラジルコーヒー豆と日本人には、とても深い関係があったんですね。
では、最後にまとめましょう。
まとめ
今回は、ブラジルのコーヒー豆についてお伝えしました。
ブラジルのコーヒー豆は、生産量・輸出量ともに世界一でしたね。
ブラジルコーヒー豆の70%を占めていて、日本に輸入されるほとんどがアラビカ種でした。
有名なブラジルサントスの「サントス」は港の名前。
コーヒー豆のランク付けは、ブラジルでは、欠点豆、豆の大きさ、カップテストの3ポイントで決まります。
ランクに、NO.1がないのは面白いところでしたね。
ブラジル流コーヒーの入れ方は、意外にもエスプレッソに砂糖どっさりでした。
ブラジルのコーヒー栽培の歴史に、日本人が深く関わったというのは驚きだったかも?
そんな日本人に馴染み深いブラジルコーヒーを、ぜひ美味しく飲んでくださいね!
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