ハワイのコーヒーとは?お土産物のイメージが強いけど・・・
ハワイのコーヒーは通販でも手に入りますし、日本でも飲めるお店もあるなど、とても人気があります。
また、ハワイのコーヒーはもらってうれしいハワイ土産の一つです。
コーヒーの贈答でハワイのコーヒーが選択肢によくあがるのは、そういったことが大きく影響をしているのでしょう。
ただ、そんなポピュラーなイメージのあるハワイのコーヒーの味や特徴などについては、まだ良く知られていないと思います。
そこで、今回はハワイのコーヒーの味や特徴、豆の種類、農園などについて詳しく説明をしていきます。
ハワイのコ―ヒーの味や特徴は?
ハワイのコーヒーの味や特徴には、どんなことが挙げられるでしょうか?
ハワイのコーヒーは、酸味がやや強くフルーティーな味わいが特徴です。
しかし、同じハワイコーヒーでも、作られる地区により味の違いがあります。
場所によっては、酸味が少なく、まろやかな味が特徴のモノもあります。
じゃあ、違う特徴のコーヒーを買いたい場合、それぞれの栽培地区に行かなければいけないのかというと、そんなことはありません。
ハワイは、ご存知のように世界的に有名な観光地でもあります。
インフラが整っているハワイでは、島全般のコーヒー豆を、中心部のオアフ島のスーパーで気軽に買うことが出来るのです。
日本人も気軽に楽しめるハワイ州は、8つの島と100以上の小島からなる「ハワイ諸島」を表します。
なので、違う島のコーヒー豆が滞在先で自由に買える利便性は、ハワイが観光地である特徴から来ているともいえるかもしれません。
ところで、ハワイのコーヒー豆は、他の産出国に比べると値段が高めで、初めて買う時に驚いたという方はけっこう多いんですよね。
じゃあ、なぜハワイコーヒーの価格は、それほど高いのでしょうか?
その理由は、ハワイコーヒーが世界で唯一、先進国で収穫されるコーヒーだからです。
コーヒーが栽培されている国は貧しいことが多く、人件費も非常に安いです。
なので、先進国であるハワイに比べると、コーヒーの価格をとても安く設定できます。
ただ、逆に言えば、ハワイがアメリカという先進国だからこそ、商品の管理や品ぞろえが充実し、通販や専門店で日本にいながら楽しめるとも言えるのです。
「他の島のコーヒーでも滞在先で買える」「通販も充実している」というのは大きな利点であり、特徴といえるでしょう。
ハワイコーヒーの特徴は、ピーベリーにもある?
ハワイのコーヒーの中でも味、値段ともに高級と言われる「ピーベリー」をご存知でしょうか?
ピーベリーとは、普通のコーヒー豆が一つのチェリーから2つ採れるのに対して、1つだけで採れる「まん丸い形」のコーヒー豆を指します。
コーヒー豆は、通常平たい豆が2つ重なった状態で出てくるのですが、1つの丸い形になった豆があるのです。
丸い豆は火の通りがよいので、入れると非常に美味しいといわれています。
しかし、このピーベリーは希少性が高く採取が難しい豆です。
そんな希少性の高い豆だけを選んだものが、ピーベリーという形で売り出されているわけですね。
ピーベリーは、他国のアラビカ種でもブランド化され、高級豆として売り出され人気があります。
ハワイでも、美味しいコーヒーとしてピーベリーは人気があります。
もしコーヒー選びで迷った場合は、ピーベリーを選べばハズレはあまりないでしょう。
結構な値段ではありますが、それだけの価値はありますよ。
ところで、一言でハワイのコーヒーとは言っても、実はいろいろな種類があることをご存知でしょうか?
それでは続いて、「ハワイコーヒーの豆の種類」についてお伝えしましょう。
ハワイコナとは?ライオンコーヒーとは?
ハワイのコーヒー豆には、どんな種類があるのでしょうか?
今回は、数あるハワイコーヒーの中でも、代表的なものを4種類ご紹介しましょう。
(1)コナ・コーヒー~ハワイで最も有名なコーヒー~
ハワイのコーヒーで一番よく名前を聞くのは「コナ・コーヒー」ではないでしょうか?
日本でもかなり人気が高く、有名なコーヒー豆です。
コナコーヒーは、ホワイトハウスでも使われるなど、美味しいコーヒーとしてその知名度はゆるぎない存在です。
酸味がやや強めでフルーティーな味わいが魅力的なコナコーヒーは、ハワイ島マウナ・ロア山の東側にあるコナ地区限定のコーヒーです。
酸味は苦手という人も、コナコーヒーのそれは上品であるために、美味しいと感じる人も多いです。
さすがは、ハワイを代表するコーヒーだといえるでしょう。
コナコーヒーには「100%」のものと、「ブレンド」されたものがあります。
ちなみに、全体の10%コナコーヒーを使用していれば、「コナブレンド」を名乗ることができます。
そのため、コナブレンドと言いつつも、残りをハワイ産以外でブレンドする場合もあるんですね。
なので、もしハワイのコーヒーの特徴を味わいたければ、ブレンドの割合に意識を向けると良いでしょう。
(2)カウコーヒー~近年の注目度が高い!~
近年まろやかで酸味の少ない味として、人気急上昇中の「カウコーヒー」という種類もハワイを代表するコーヒーになりつつあります。
こちらは、コナコーヒーとは反対側の斜面「カウ地区」で栽培されているコーヒーです。
コナコーヒーに比べ歴史は浅くはあります。
しかし、米国スペシャリティコーヒー協会主催のカッピングコンテストで「トップ10」にも入ったことのある実力派のコーヒーです。
コナコーヒーを抑え、ハワイの品評会でも1位を獲得!
そんなカウコーヒーを除いては、ハワイのコーヒーは語れないと言えるでしょう。
実際、カウコーヒーは、バラク・オバマ大統領の就任式の際、晩餐会で招待客に振る舞われたほどの実力派のコーヒーです。
そして、日本でも、カウコーヒーを推す専門家は増えています。
なので、もし機会があれば両方を試してみて、好みに合うハワイのコーヒーを楽しむといいでしょう。
収穫量や知名度がコナコーヒーに比べ低いですが、カウコーヒーもハワイ産として把握すべき種類のコーヒーです。
世界が認める素晴らしい味のコーヒーが複数ハワイにはあるなんて、素敵ですよね。
(3)カウアイコーヒー~カウアイ島産のコーヒー豆~
カウアイコーヒーという名前は、聞いたことがある人もいるでしょう。
コナコーヒーやカウコーヒーは、ハワイ島で採れますが、カウアイコーヒーはカウアイ島で採れます。
実は、カウアイ島にはコーヒー農園が一つしかありません。
なので、島の名前がそのままコーヒーにつけられたのです。
購入する時は、「カウ」と「カウアイ」が似ているので、注意してください。
- 島に複数の農園があれば地区から名づけられる
- 島に一つの農園しかなければ島の名前がつけられる
コーヒー豆の名前だけで産地がわかることを覚えておけば、ハワイコーヒーを選ぶ時にも便利だと思いませんか?
そういえば、名前ということで言うと、他にもおもしろいコーヒー豆があります。
それがハワイのコーヒーで有名な、ライオンコーヒーです。
(4)ライオンコーヒー~歴史あるコーヒー豆?~
ハワイ諸島にライオン地区という名前はありません。
また、ライオン島もないです。
では、ライオンコーヒーとはどのような種類のものなのか?
実は、ライオンコーヒーって、フレーバーコーヒーのお店で、アメリカでもっとも歴史があります。
ライオンコーヒーはフライパンで煎られ、味むらのあったハワイのコーヒーに安定した美味しさをもたらしました。
「コーヒーの王様」とも呼ばれています。
自社コーヒーの卓越したシンボルとして百獣の王ライオンをトレードマークにしたのです。
ファンシーローストといわれる焙煎とブレンドで、ライオンコーヒーファンを惹きつけて止まない甘い香りのフレーバーコーヒー。
とくに、フレーバーコーヒーは「バニラ・ココナッツ・チョコレート」などのエキスがブレンドされ、ほのかな香りが広がります。
近年、日本にも定着しつつあるマラサダと共にゆったりと楽しむのも良いですね。
- コナコーヒー
- カウコーヒー
- カウアイコーヒー
- ライオンコーヒー
それぞれのコーヒーを飲み比べると、いろいろな味わいがあって楽しいですよ。
ところで、そんなハワイのコーヒーも、栽培されている農園によって、いろいろな特徴があります。
なので、その点にも触れてみたいと思います。
コーヒー見学だけでなく、さすがハワイというだけのおもてなしを体験できる魅力的なコ―ヒー農園をご紹介しましょう。
7つの代表的な農園をご紹介!
ハワイのコーヒー農園はとても魅力的な特色があります。
コーヒーの古木やアンティークな器具に触れ合えるなど、訪れたくなる要素が盛りだくさんです。
美味しいコーヒーを楽しむだけでなく、歴史などを知るのも観光の楽しさだと思いませんか?
今回ご紹介するコーヒー農園は7つ。
ハワイらしさを満喫できるコーヒー農園ばかりですので、早速ご紹介しましょう。
日本のコーヒーショップであるドトール直営とのことから、日本人にも親しみのあるコーヒー農園。
植物園のよう、木陰は天然のクーラー、カイルアコナの街が一望できると観光客に非常に人気が高く、ハワイに来たらぜひ立ち寄りたいという声が非常に多いです。
こちらで飲めるコーヒーは、濃くて美味しいと評判ですよ。
こちらも日本企業が経営するコーヒー農園で、ハワイ島コナ地区の一等地にあります。
事前予約でコーヒー農園や精製場所、焙煎体験がツアーガイドつきで楽しめるとかなりおすすめのコーヒー農園です。
こちらの農園でぜひ口にしていただきたいのが、手作りのコナコーヒーアイスクリーム。
お土産屋さんでは味わえないアイスクリームと聞いたら、絶対食べたくなりますよね。
日系移民である内田さんご夫婦が1920年代に始められた歴史ある農園で、ハワイ島コーヒー産業にも大きく貢献してきたコーヒー農園です。
そういった背景もあり、コーヒーの知識以外に日系移民についても学ぶことができます。
こちらが開発した「ホシダナ」というコーヒー豆を乾燥させる設備は、ハワイ島全土の農園で使われるようになりました。
日本人以外の観光客に人気のコーヒー農園です。
しかし、日本へも多くのハワイコーヒーを輸出しています。
こちらの農園には、120年以上も前のコーヒーの木があるとのことで、農園の歴史の長さを感じることができます。
こちらのコーヒー農園の見学で特筆すべき点は、コーヒーの選定や挿し木を見学できることです。
職人さんが苗を作る技術を間近で見られるという貴重な体験ができます。
あと、コナレッドというコーヒーチェリーから作られたエナジードリンクが販売されているのでチャレンジする価値はありです。
こちらは、カウ地区にあるコーヒー農園。
マウナ・ケア山の中腹にある大変景色のよい農園で、ハワイ出身の長谷川潤さんの写真集のロケ地として日本では有名です。
こちらの農園は大自然の中というロケーションを活かし、バギーで駆け抜ける体験をさせてくれるのですが、陽気で観光地らしい発想だと思ませんか?
こちらも、カウコーヒーを育てている農園です。
コナコーヒーよりも知名度は低いカウコーヒーですが、世界でトップ10に入るほど高品質であることは前述しましたよね?
こちらの農園のカウコーヒーがそのトップ10入りしたスペシャルティコーヒーなのです。
希少で高品質なカウコーヒーの農園ではありますが、大規模な農園としても有名で、他の農園に提供できるほど農地を所有しています。
また、その大規模さから土産物も充実しており「困ったときはここでハワイのコーヒーを買えばよい」と思わせるほど充実なラインナップです。
ハワイらしくフレッシュスムージーを飲みながら農園見学ができるというのもうれしいですね。
カウアイ島にあるハワイ最大規模のコーヒー農園で、アメリカのコーヒーの半分以上がこちらで生産されています。
こちらのウォーキングツアーでは、コーヒーの成長・収穫・焙煎といった、カウアイで行われる工程の見学以外にも試飲もできます。
1992年のハリケーン・イニキで打撃を受けましたが、見事復活しました。
最新のテクノロジーで最高品質のハワイのコーヒーを維持するために、厳格な品質管理を行っているところはさすが先進国のコーヒーといえます。
さて、ざっと7つの農園をご紹介しましたが、あなた好みの所はありましたか?
では最後に、今回お伝えした内容をおさらいしてみましょう。
まとめ
今回は、ハワイコーヒーの味の特徴、種類や農園などについてお伝えしました。
ハワイのコーヒーはフルーティーで酸味がやや強いのが特徴です。
ただ、特徴は地区によって違いますし、先進国で採れるからこそ値段も高いわけですね。
ハワイコーヒーの種類は、いろいろとありますが、中でも代表的な4つをご紹介しました。
7つの農園は、コーヒーの知識以外に、様々な体験ができるというのもうれしいです。
あなたも、そんなハワイコーヒーを美味しく飲んでみませんか?
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