キリマンジャロコーヒーの産地とは?意外な新事実に驚いた!
「キリマンジャロコーヒーの産地って、どこ?」・・・なんて思ってませんか?
しかし、その答えの前に、キリマンジャロについて意外な新事実をお伝えしなければなりません。
キリマンジャロと言えば、日本では最も有名なコーヒー豆の銘柄の一つですよね。
昔からのコーヒー愛好家の間では「キリマン」なんて呼ばれています。
インスタントコーヒーや缶コーヒーの名前にも使用されているので、キリマンジャロに、かなり親しみを持っている人も多いと思います。
ところがですねえ・・・
このコーヒー豆のことをキリマンジャロと呼んでいるのは、日本人だけだって知ってましたか?
「え!キリマンジャロは、キリマンジャロでしょ?」
・・・なんて声が聞こえてきそうですね(笑)
実は、キリマンジャロとは、アフリカ大陸のタンザニアという国を産地とする「水洗式アラビカ種」のコーヒー豆全般のことです。
だから、他の国へ行くとキリマンジャロなんて誰も呼びません。
じゃあ、なぜ、そう呼ばれるようになったのか?
その理由は、ヘミングウェイ原作の「キリマンジャロの雪」という作品がきっかけだと言われています。
ヘミングウェイと言えば「老人と海」が有名ですね。
1952年に映画化された「キリマンジャロの雪」は、キリマンジャロの山々の壮大なロケーションなどの影響もあって大ヒットしました。
日本で公開されたのは1953年。
主演のグレゴリーペックさんがカッコ良かったからか、その人気と共にまたまた大ヒット!
そんな映画のヒットに湧いてた頃、タンザニアの広範囲で栽培されたコーヒー豆を「キリマンジャロ」と言って売り出したのです。
するとナント!
映画の追い風もあって、キリマンジャロのコーヒー豆までもが爆発的にヒットしたんですね。
以来、キリマンジャロは、ブルーマウンテンやモカに並んで「日本のコーヒー三大銘柄」とまで言われるようになったわけです。
ちなみに、キリマンジャロが日本に入ってきた頃、まだタンザニアという国の名前はあまり知られていませんでした。
それもあってキリマンジャロは大ヒットしたのだと考えられます。
未だに、その流れは絶えることなく、キリマンという名前は日本のコーヒー界に君臨し続けているわけですね。
では、そんなキリマンジャロ(タンザニア産)のコーヒーの特徴からご説明しましょう!
キリマンジャロコーヒーの特徴!その香りと味は世界でも希少?
キリマンジャロって、独特の強い酸味と、何とも言えないフレーバーな甘い香りが特徴のコーヒー豆です。
キリマンジャロというコーヒーの名前は、タンザニア東部と北東部にまたがる円錐状の火山「キリマンジャロ」からつけられました。
アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロの標高は5,895m!
「アフリカ大陸の屋根」とうたわれるほど有名な山ですよね。
ただし、前述したようにコーヒー豆のキリマンジャロは日本での呼び方です。
実際は、キリマンジャロの北の麓に位置するタンザニア産の「水洗式アラビカ種のコーヒー豆」のことをそう呼びます。
タンザニアという国は、コーヒー豆の栽培に最適な環境が整っています。
まず、この国のほとんどの土壌が標高1000m超の高原地帯であるということ。
コーヒーベルトと呼ばれる赤道直下の強い日差しに、インド洋からは爽やかな風が流れ込みます。
適度な雨量にも恵まれているので、コーヒー豆の栽培に打ってつけなんですね。
さらに、火山灰の土壌にも恵まれてるので、それによってキリマンジャロ特有の「強い酸味」を生み出してくれるのです。
キリマンジャロコーヒーの爽やか香りと酸味は、独特かつ魅力的。
輸出量も世界の1%という、とても希少なコーヒー豆だから、世界中に根強いファンがいるんですね。
じゃあ、そんなキリマンジャロは、どうやってランク付けされるのでしょうか?
それが分かると、最高ランクのキリマンジャロコーヒーを見分けられるようになれそうですよね。
では早速、キリマンジャロ(タンザニア)の等級についてご説明しましょう。
キリマンジャロのコーヒー豆の等級とは?2つの指標で決まり!
キリマンジャロという銘柄のコーヒー豆を購入するとき、AやBなどの表示を見たことはありませんか?
タンザニアでは、コーヒー豆の等級を2つの指標によって決定します。
- スクリーンサイズ(豆の大きさ)
- 欠点豆の数
スクリーンサイズ(豆の大きさ)は、グレードの高い順からAA⇒A⇒AB⇒B⇒C⇒Eと、基本的には6段階で格付けされます。
実は、キリマンジャロの最高ランクAAを獲得するためには、いくつかのルールがあります。
まず1つが、コーヒー豆のサイズ6.76mm以上であることです。
ただし、AAより特別に大きいコーヒー豆はエレファント「E」と呼ばれ、等級は「C」より低くなります。
つまり、大き過ぎもダメってことですね。
あと、「C」より小粒の豆や欠けた豆のことは、「T」や「TT」と呼ばれています。
そして、タンザニアコーヒー豆のAAを獲得するためには、さらに多くの基準を満たす必要があります。
具体的には、以下のような条件です。
キリマンジャロ(タンザニア)の最高ランク(等級)の基準
- スクリーン18以上のコーヒー豆が86%以上含有されていること
- 割れ豆及びエレファント豆が2%未満であること
- 黒豆の含有は禁止、全て緑色をしていること
- 煎り上がりが良く、死に豆が1%未満であること
- 異質の味わいが一切ない、健全な味わいであること
この条件をクリアしたもののみが、キリマンジャロ(タンザニア)の最高ランク「AA」が与えられるわけですね。
ぜひ、キリマンジャロのコーヒー豆を選ぶ時には基準にして見て下さい。
ちなみに、最近では、キリマンジャロはタンザニア産なので、コーヒーショップによっては「タンザニアコーヒー」と、ふつうに表記されていることもあります。
キリマンジャロとタンザニア、少し頭がこんがらがってしまうかも知れませんね。
しかし、AAの表記を目指して探せば問題ないので、ショップでコーヒー豆の表示を確認してみてくださいね!
では最後に、キリマンジャロコーヒーの入れ方を説明しましょう!
キリマンジャロの入れ方は?ポイントは爽やかな酸味と香り!
キリマンジャロコーヒーは、どんな入れ方をすれば良いのでしょうか?
基本的には、キリマンジャロの味の特徴から入れ方を考えると良いでしょう。
キリマンジャロは、爽やかな酸味と、柑橘系のとてもフレーバーな香りが特徴のコーヒーです。
なので、低い温度でゆっくりと抽出する苦味タイプのコーヒーではありません。
もちろん、焙煎が深い場合は、苦味によるバランスを出すために低温でゆっくりというのもありですけどね。
しかし、キリマンジャロは、酸味を引き立てるための焙煎の方が多いです。
例えば、ミディアムロースト(浅煎り)~ハイロースト(中浅煎り)位ですね。
そうすると、ドリップで入れる場合を考えると、コーヒーミルは中粗挽きくらいで挽いて、少し早めに落として行く入れ方が良いでしょう。
お湯の温度は、93~94℃くらいが適温です。
サイフォンの場合は、もともと酸味系のコーヒーを入れるのに適しているので、いつも通り入れる感じで良いです。
フレンチプレス(カフェプレス)の場合は、コーヒー豆を少し粗めに挽いて、抽出する時間を短めにすると爽やかな酸味が楽しめますよ。
キリマンジャロはストレートが美味しいって本当?
キリマンジャロは、その酸味や香りが特徴的なため、ストレートで飲むのが良いというのが定説です。
もちろん、ストレートは、キリマンジャロ独特のフレーバーな香りが立ち込めてとても美味しいです。
しかし、どんなコーヒーの味を目指すのかは、人それぞれ。
なので、キリマンジャロをブレンドで飲むのもありなんですよね。
実際、いろいろやってみると美味しいですよ。
では、最後にまとめましょう。
まとめ
では、最後にまとめです。
キリマンジャロコーヒーとは、日本だけの呼び方でしたね。
名前のキッカケは「キリマンジャロの雪」という映画。
味の特徴は、爽やかな酸味とフレーバーな香り。
とても魅力的な味なのに、輸出量が世界の1%と希少で世界中に根強いファンがいます。
キリマンジャロ(タンザニア)コーヒー豆のランク付けは、豆の大きさ、欠点豆2ポイントで決まります。
最高ランクは、AA。
キリマンジャロコーヒーの入れ方は、爽やかな酸味と香りを活かすこと。
キリマンジャロを選ぶ時に参考にしてくださいね!
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