コロンビアコーヒーとは?
サッカーが強いコロンビアは、コーヒーでも有名な国です。
馬と帽子をかぶった髭の男性がコロンビアコーヒーのマークで、フアン・バルデスというという名前があると知る人は少ないでしょう。
マークの名前なんて知らなくてもコロンビアコーヒーは味わったことがある、と言われるかもしれません。
しかし、いざコロンビアコーヒーを説明するとなった時、コロンビアのマークのように豆知識みたいなものを披露してみたくありませんか?
そこで「へえー」となるコロンビアコーヒーの魅力的な情報を、これから紹介します。
どれもこれも、人に教えたくなってしまうものばかりですよ~お楽しみに!
コロンビアコ―ヒーの味の特徴!コロンビアの魅力とは?
コロンビアコーヒーは、まろやかで、深く濃厚な甘味が特徴としてあげられます。
そんなコロンビアコーヒーの名前は国名から名づけられたものです。
つまり、コロンビア国内で作られたコーヒーは全て「コロンビアコーヒー」と呼ばれています。
コロンビアコーヒーの特徴の表現は、甘味とフルーティーな酸味が多いでしょう。
また、香りが高いのもコロンビアコーヒーの特徴で、ペーパードリップでも美味しく飲めます。
ハズレが少なく誰もが気軽に味わえるスタンダードなコーヒーがコロンビアコーヒーなんですね。
コロンビアコーヒーは、酸味・苦み・渋みのバランスも良く、ブレンドにもよく合います。
つまり、コロンビアは様々な特徴を持つ優秀なコーヒーとも言えるわけです。
日本企業が経営するコーヒーショップで、ブレンドのベースにコロンビアコーヒーを使う店が多いのは、そんな優れた特徴があるからでしょう。
また、このような優れた特徴がコロンビアコーヒーにあるのは、この国の環境にも理由があります。
コロンビアは、コーヒーの生産に適した高地でありながら、自然が多く生物の多様性が注目されている国です。
そのため、レインフォレストアライアンスやバードフレンドリー、フェアトレードといった国際認証の称号を受けています。
そんな自然環境豊かでコーヒー栽培に最適な高地が、コロンビアコーヒーを生み出すわけですね。
ただ、ひと言でコロンビアコ―ヒーと言っても、等級や種類などによって、かなり特徴が変わってきます。
スプレモやエメラルドマウンテンって、聞いたことはありませんか?
続いて見て行きましょう。
エメラルドマウンテンやスプレモって何?
コロンビアコーヒーの豆は、病気に強い生産性の優れたアラビカ種という種類です。
アラビカ種の美味しいコーヒーは、大きな豆から作られ、その等級は大きさのレベルで決まります。
スクリーンと呼ばれる「ふるい」で選別をするのです。
スクリーンサイズ16以上が、スペシャルティコーヒー。
スクリーン17以上の大きな豆のみを選んだスペシャルティコーヒーは、コロンビアスプレモとして有名です。
この他にも、コロンビアでスペシャルティコーヒーといえば、エメラルドマウンテンがすぐに思いつくかもしれません。
缶コーヒーの商品名で日本でも有名な銘柄となりましたよね。
エメラルドマウンテンはコロンビアコーヒー全体の3%程度の豆にしか与えられない称号です。
アンデス山脈の急斜面はコーヒーの栽培に適していますが、機械を入れることが難しく、丁寧な手作業で栽培をされています。
そういった厳しい条件下で育つコロンビアコーヒーだからこそ、エメラルドマウンテンは大変貴重なスペシャルティコーヒーと認められるわけですね。
できれば、エメラルドマウンテン本来の味を楽しむのであれば、ストレートで飲むのが良いでしょう。
そして、エメラルドマウンテンは、浅煎りではなく深煎りがおすすめです。
ミルクを入れてもエスプレッソでも美味しく飲めるので、機会があればぜひ試してみてください。
ところで、スペシャルティコーヒーには、豆の大きさ以外に、形に対してもこだわりがあります。
ピーベリーって、ご存知ですか?
コロンビアコーヒーのピーベリーって?
実は、ピーベリーと呼ばれる「丸い豆」もスペシャルティコーヒーの称号が与えられます。
コーヒーチェリーから採れる数少ない大きな丸い豆が、ピーベリーコーヒーと認定されるのです。
丸い豆は焙煎時に火が通りやすいため、美味しいコーヒーになりやすい。
コロンビアでピーベリーコーヒーと言われるものは「丸豆・高地栽培・独特の香り」が特徴とされています。
FNCで品質を管理し等級を決め、国のコーヒーを一つのブランドとして打ち出すコロンビア。
酸味・苦み・渋みのバランスが取れているコロンビコーヒーは、様々な産地のコーヒーだからなのかもしれませんね。
このあとは、更なる魅力を発見すべく産地や農園についても紹介をしましょう。
コロンビアコーヒーの産地は3つある?
先住民やアフリカ系、ヨーロッパ系、など様々な人種が存在するコロンビア。
地域により衣装や顔立ちも異なることから産地により、コーヒーの栽培方法に独自色があるのです。
そんなコロンビアコーヒーの産地について、ざっくり3つにわけて説明をします。
まずは、北部地方。
こちらは、コロンビアの中でも標高が低めのため気温は高めです。
なので、そのままでは日光が長くコーヒーに当たってしまいます。
それを防ぐため、日陰で苗木を守る栽培方法を取らなくてはなりません。
柔らかな酸味、ナッツのようなコク、チョコレートのような香りが特徴的です。
この地方の中でも、サンタンデールはコロンビアでも最初にコーヒーが伝えられた土地。
そのため、カフェテロ(コーヒーを作る男)の起源を味わえるといわれています。
次は中部地方。
こちらは雨季と乾季が散在して起こる気候です。
第1期が9~12月でこちらがメインの収穫となりますが、第2期の4~6月もミタカと呼ばれる収穫期です。
このように収穫期が2つあるので年間を通じて新鮮なコーヒーが収穫できます。
最後は、南部地方。
赤道直下で一日中真上から日光を浴びることができます。
そのうえ、深い谷のある山々で栽培されるため、高地による寒さも加わりコーヒーチェリーはじっくりと熟成されます。
この地域のコーヒーがまろやかで際立つ香りがあり、柑橘系を思わせるフルーティーな酸味を持つのは、こういった環境で育つからです。
では続いて、コロンビアコーヒーを栽培する農園にも注目してみましょう。
コロンビアの農園やブランドは?
コロンビアコーヒーの農園やブランドをご紹介しましょう。
ガリナセラ農園
2012年にカップ・オブ・エクセレンスで優勝し、FNCのホームページでも紹介されています。
ベジャビスタ農園
生態系を守りつつ、ミルクチョコレートの風味とまろやかでフルーティーな酸味を見事に調和させた濃厚な甘みのある逸品を生産しています。
サザコーヒー農園コロンビア
茨城県が本店の美味しいコーヒーを追求する人気店。
サザコーヒーはゲイシャ種という希少価値の高いコーヒー豆をコロンビアのカウカ県で栽培しています。
ゲリラやサビ病など幾多の困難を乗り越え、ゲイシャ種を日本でも販売できるまでになりました。
さて・・・
ここまでの紹介で、機械化が難しい高地で環境に配慮しつつ作られることは、各農園の取り組みからもよくわかりますよね。
では最後に、オーガーニックコーヒーのご紹介を少しだけして終わりにしましょう。
コロンビアコーヒーのオーガニックとは?
シエラネバダの、シングルオリジンコーヒーです。
強く甘い香りに、ヘーゼルナッツのような風味。
それとチョコレートのような甘味は、高低差で段階分けされた日陰があってこそできるものです。
これだけ手間をかけても、文化遺産的背景を壊さないできたコロンビアの努力は特筆すべきでしょう。
この他にも、レインフォレストなどの国際認証を受けているのが、コロンビアコーヒーとなります。
自然環境に配慮し、コーヒーに適した高地で丁寧に作られたオーガニックなものが、コロンビアコーヒーの誇るべきブランドなのです。
他にも麻袋に記載された情報で、コロンビアコーヒーの品質はわかるようにされています。
素人ではなかなか、そういった情報は得られないかもしれません。
しかし、コーヒーの知識が確かな店やオーガニックコーヒーを知ることで、高品質なコロンビアコーヒーへ近づくことは出来ますよ。
ぜひ、探してみてくださいね!
では、最後にまとめです。
まとめ
今回は、コロンビアコーヒーの味の特徴、種類や等級、産地などをお伝えしました。
コロンビアコ―ヒーは「酸味・苦み・渋み」のバランスが取れ、ストレートでもブレンドでも楽しめます。
安価なものやスペシャルティコーヒーもありましたね。
特にスペシャルティコーヒーは、FNCという協会や農園で、環境保全なども視野に入れつつ生産されています。
世界遺産のある国で観光に力も入れながら、コーヒーの品質を維持するために活動をしているコロンビアコーヒー。
豆知識を得た次は、コロンビアコーヒーを飲みたくなったのではないでしょうか?
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