ミントンのコーヒーカップを知ってますか?
コーヒーカップ高級ブランド「ミントン(MINTON)」とは、イギリスの老舗陶磁器メーカーの1つです。
イギリスといえば、ウェッジウッドやスポードなど、ドイツと同じく数多くの洋食器メーカーがあるヨーロッパ屈指の洋食器国です。
そんなイギリスで誕生したミントンとは、どのようなブランドメーカーなのでしょう?
ここでは、コーヒーカップ高級ブランド「ミントン」の歴史と、オススメのコーヒーカップをご紹介します。
ミントンのコーヒーカップの歴史って?
まず、イギリスの高級陶磁器ブランド「ミントン」の歴史は、今から200年以上前にさかのぼります。
1793年、陶磁器の転写として使用される銅版の彫刻家として活躍していた「トーマス・ミントン氏」によって新たなブランド「ミントン」が誕生しました。
当時のイギリスでは、「機能美」を追求するデザインの陶磁器の製作が積極的に行われていました。
ところが、ミントン氏は、あえて芸術性を追求した、優美で装飾性に富んだデザインの陶磁器を製作していったのです。
ミントン氏が引退し、2代目のハーバード・ミントン氏が会社を引き継ぐと、若手アーティストやデザイナーなど優秀な人材を積極的に雇用し、より一層芸術性を高めて行きました。
その結果・・・
- 上品で大理石のような優美な「バリアン陶器」
- 金を腐食させて紋様を描いた「アシッド・ゴールド」
など様々な技法を確立させ、ミントンブランドは大きく発展して行ったのです。
1840年には、英国君主ヴィクトリア女王より「世界で最も美しいボーンチャイナ」と絶賛されます。
そして、1856年には「英国王室御用達」のブランドとなったのです。
1948年になると、ミントンは、イースト・ミドランド地方の古城ハドンホール城の壁に掛けられていたタペストリーをモチーフにした「ハドンホール」を発表します。
以来、ミントンの永遠の代表作品の1つとして、全世界にその名が広まり、現在にいたるわけですね。
ミントンのおすすめコーヒーカップとは?
ミントンは、イギリスでは、コーヒーカップの老舗高級ブランドとして、とても良く知られています。
ただ、日本の方の中には、どのようなブランドなのかをご存知ない場合も多いことでしょう。
特に、コーヒー初心者の方であれば、なおさらのことです。
そこで、イギリスの高級ブランド「ミントン」のオススメのデザインをご紹介したいと思います。
ハドンホール
ミントンの名を世界に広めたハドンホールは、1948年に誕生した有名なシリーズです。
パッションフラワーやパンジーなど、色鮮やかな花々が図案的に描かれています。
色はナント12色も使用されているので、とってもカラフルでキュートな陶磁器となっています。
また、器のボディ部分には波打つ「ファイフ・シェイプ」が採用されているのが特徴です。
ハドンホールには、
- カラトリー
- クリスタル
- セレブレーション
- トレリス
- トレリスブルー
- ブルー
といったシリーズも展開されていて、それぞれ異なる魅力を持っています。
ディナスティー
象牙色と呼ばれる淡いクリーム色で描かれた帯の上に、イタリアの地中海のような「マゼランブルーの緑」で、22カラットの黄金色の花柄が描かれています。
ヴィクトリア王朝の時代に使用されていた手法で仕上げられている。
そして、豪華絢爛なデザインの中に抑制の効いた粋(いき)な装いも秘められています。
他にも、ボーンチャイナのぬくもりを感じさせる、純白にほんのりと明るい青紫色で描かれた曲線が印象的な「シャリマー」などもオススメのデザインですよ。
さて、今回は、コーヒーカップ高級ブランド「ミントン」についてご紹介させて頂きました。
ミントンのコーヒーカップは、欧州らしいデザインと伝統と革新の技法で、次々と新しいものが生み出されています。
ぜひ一度手に取ってみてくださいね!