マイセンのコーヒーカップってどうなの?
ドイツには、有名なコーヒーカップ高級ブランド「マイセン(MEISSEN)」をはじめ、様々な洋食器ブランドが存在します。
マイセンといえば、「2本の剣」が有名ですが、陶磁器の品質では世界一と言われるほど高い信頼を得ているブランドです。
マイセンは、今から300年前にヨーロッパ地方で初めて硬質磁器を製作した「名窯」として、洋食器愛好家の間では、とてもよく知られています。
17世紀のヨーロッパ地方では、日本の伊万里や中国の磁器などが大流行します。
しかし、硬くて薄い純白の艶やかな「硬質磁器」を作る技術は当時のヨーロッパには存在しませんでした。
では、なぜ、ドイツのコーヒーカップ高級ブランド「マイセン」は、そんな優れた硬質磁器を作ることが出来たのでしょうか?
まずは、そんなマイセン窯の歴史についてご説明しましょう。
マイセンのコーヒーカップの歴史は?
17世紀のヨーロッパでは、当時日本の伊万里のような硬質磁器を作る技術がありませんでした。
そのため、列国の王国貴族たちは、硬質磁器を作るために陶工たちに、様々な製法を模索していたのです。
そんな中で、欧州屈指の東洋磁器の収集家として知られたドイツのアウグスト強王は、集めた陶磁器を城館に飾ったり、錬金術師のヨハン・フリードリッヒ・ベドガー氏を監禁したりして、硬質磁器を作らせるため躍起になっていました。
その甲斐あって、1708年にベドガー氏は遂に硬質磁器に近い作品を作りだします。
そして、1709年には、白磁器製法を確立させ、1710年にはヨーロッパ初の硬質磁器釜「マイセン」が誕生したのです。
現在、マイセンは「国立マイセン磁器製作所」となり、過去から現在までに、ナント!23万種を超える硬質磁器を誕生させています。
なかには、日本をイメージして作られた繊細で奥深いデザインもあり、日本人の陶磁器愛好家の間でも高い人気を誇っています。
マイセンのおすすめコーヒーカップとは?
コーヒーカップ高級ブランド「マイセン」といえば「剣マークコレクション」が有名ですね。
創業300年を象徴するマイセンのシンボル「剣のマーク」は、ブランド創立者である、アウグスト強王の紋章から誕生したもので、二本の剣が交わる高貴なデザインとなっています。
実は、この剣のマークは8回も変更されています。
なので、現在は、剣をクロスさせたデザインで落ち着いているということです。
では、そんな「マイセン窯」が手掛けている、オススメのコーヒーカップをご紹介したいと思います。
ブルーオニオン コーヒーカップ&ソーサー
マイセンを代表するデザインの1つ「ブルーオニオン」。
これは、1739年にクレッチマー氏が中国写しの「染付技法」から編み出したデザインです。
「ブルーオニオン」という名は、ザクロと玉ねぎを間違えたため、このような名前になってしまったそうですよ。
オモシロいものですね。
中国のお皿には、写実的な美しいザクロが描かれていますが、マイセンの場合はそれが「玉ねぎの形」となり、今では、桃のようなフルーツと竹をバランスよく描いた独特な絵柄となっています。
コスモポリタン・メッシュゴールド・エスプレッソカップ&ソーサー
マイセンの創業者アウグスト強王のために作られた「金のコーヒーセット」からひらめいたと言われるのが、「マイセンコスモポリタン」です。
優雅で、高級感あふれる素晴らしいデザイン性と、高品質な磁器質が特徴となっています。
マイセンコスモポリンは、一流のホテルやレストランで活躍できるよう、モダンで華麗なシルバーウェアを意識して作られています。
また、表面を1つ1つ手で仕上げることで、まるでダイヤモンドのように美しい輝きをプラスしていると言われています。
中でも、「コスモポリタンメッシュ」は、近代建築に通ずるデザイン。
なので、メッシュのモチーフ部分にはゴールドとプラチナを施したオリジナリティ溢れる洋食器となっています。
コスモポリタンは近代的ではありますが、マイセンの伝統をしっかり受け継ぎ、洗練された近未来的なデザインが融合した贈答品としても最適なカップとなっています。
今回はコーヒーカップの高級ブランド「マイセン」についてご説明させて頂きました。
300年以上の歴史を持つドイツの高級ブランド「マイセン」は、創業者であるアウグスト強王の強い思いから誕生した硬質磁器メーカーです。
是非、この機会に陶磁器の歴史を感じながら、マイセンのコーヒーカップを片手に優雅なコーヒータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。