ハリオのドリッパーの特徴と入れ方を知ってますか?
ハリオのドリッパーは、ネルに近い味を出せるのが特徴という話がありますが、それって本当なのでしょうか?
しかも、お洒落で使いやすい!なんて聞くと、試してみたいと思う方も多いでしょう。
また、ハリオのドリッパーには「V60」や「カフェオールドリッパー」という、タイプが違うドリッパーがあります。
それぞれの特徴や入れ方の違いが気になるという方もいると思います。
そこで、今回は、そんなハリオドリッパーの特徴や、機種別の入れ方のコツ等について説明します。
コーヒーの味が本格的になる上に、使いたくなるようなデザインのドリッパーもご紹介しますので、ぜひ楽しみにお読みくださいね。
ハリオのドリッパーの特徴!ネルに近い味になる2つの理由
まず、ハリオのドリッパーの特徴は、ぺーパーなのにも関わらず、ネルに近い味が出せると言われています。
では、なぜそんなことが言い切れるのでしょうか?
その理由は、2つあります。
まず一つ目は、ハリオのドリッパーが円錐形(えんすいけい)で、先端部分に大きめの1つ穴があること。
二つ目が、内側にスパイラルリブという溝があるということです。
ただ、そう説明をされても、なぜハリオのドリッパーがネルに近い味を出せるか、ピンときませんよね?
では、詳しく説明しましょう。
(理由1)ハリオのドリッパーが円錐形であること
円錐形は、ドリッパー内で、縦に厚くコーヒー豆の層を作ることが出来ます。
これによって、お湯がコーヒーの中にじっくり行きわたり、本来の「うま味」を引き出しやすくなるんですね。
また、円錐という形は、大きめの1つ穴に向かってお湯を適度な速さで通過させる役割も果たしてくれます。
- お湯をじっくりとコーヒーに通す
- 適度な時間でうま味を1つ穴から出す
この2つは、ネルドリップのような「深いうま味」を引き出すのに、とても重要な役割を担っているわけですね。
(理由2)スパイラルリブという特殊な「溝」が引き出す効果
また、それ以外にも、ネルに近い味を出すために大きな効果をもたらしているのが「スパイラルリブ」です。
一見、デザイン性を重視して作られたように見えるスパイラルリブ。
ですが、この特殊的なリブという「溝」も、ハリオのドリッパーの美味しさを出す大切な要素となっています。
ペーパーフィルターはお湯で濡れると、ドリッパーに貼りつきやすくなります。
そのとき、ドリッパーとペーパーフィルターの間に適度な「すきま」を作り、空気の流れをよくさせるのがスパイラルリブなのです。
コーヒーは「蒸らし」と「空気の流れ」が適度になることで、本来の「うま味」を引き出すことができます。
- 縦に厚いコーヒーの層は「蒸らし」
- スパイラルリブは「空気の流れ」
を作ってくれます。
この2点の特徴があってこそ、ハリオのドリッパーはネルに近い味を引き出すことができるわけですね。
ところで、ハリオのドリッパーと言えば「V60」という名前を聞くことが多いでしょう。
実際、ハリオファンの間でもV60は不動の人気を誇っています。
初心者の中にも、どんなドリッパーなのか?気になってる方もいらっしゃると思います。
そこで、次ではハリオの定番ドリッパー「V60 」についてお伝えしていきます。
ハリオのドリッパーV60とは?
V60は、ハリオの中でペーパーフィルターを使うドリッパーのことを指します。
いわゆるハリオの円錐形で1つ穴が特徴のドリッパーが「V60」なのです。
さきほども説明した「円錐形ドリッパー」「スパイラルリブ」という2点の特徴から、ネルに近い味が出せることで世界中から愛されています。
この特徴を使って美味しいコ―ヒーを入れるためにも、ペーパーの形とサイズは必ずドリッパーに合わせましょうね。
- 円錐形による「理想的な蒸らし」
- スパイラルリブによる「適度な空気の流れ」
どちらも、ドリッパーとペーパーフィルターのサイズが合って初めて実現するからです。
ペーパーフィルターを購入する場合、まだまだ台形のものが多いですが、最近ではスーパーでも円錐形専用のものが置かれています。
ネットでもカンタンに購入できるので、ハリオのサイトをのぞいても良いでしょう。
ハリオのV60では、ドリッパーの大きさに合わせてペーパーフィルターが販売されています。
そのサイズは「01~03」まであります。
- 01・・・2杯まで
- 02・・・4杯まで
- 03・・・6杯まで
なので、自分の生活スタイルに一番合うドリッパーとペーパーフィルターをセットで揃えてくださいね。
ペーパーフィルターの形とサイズさえしっかり理解しておけば、V60は、だれもが楽しめるドリッパーですよ。
では、最後にV60のデザインについても触れておきましょう。
円錐形のドリッパーは、それだけでは立てて置くことはできません。
それを逆手にとり素晴らしいデザインを考えたのが、ハリオのV60ドリッパーです。
ドリッパー下部を受け皿のようにしたもの、専用ホルダーをつけたもの、スタンドに置くものといろいろなデザインがあります。
スタンドタイプは、ドリップスタンド、アームスタンド、プアオーバースタンドといった「V60」を美しく見せるデザインです。
これらV60用のホルダーやスタンドは、ドリッパーとは異なる素材の木製やシリコーンゴム、樹脂などを使い、デザインの優れたものが多く人気です。
美味しさはもちろん、デザインも楽しいのがV60というハリオのドリッパーなのです。
V60用のスタンド類は少し大きめの作りですが、インテリアとして「飾る収納」ができます。
ハリオは、90年以上も続く日本の耐熱ガラスメーカーだからか、透明なドリッパーのデザインも美しく人気があります。
なので、あなただけのドリッパーを探してみてくださいね。
他の色鮮やかなV60も、洗練されたデザインで魅力的ですよ。
ところで、ハリオに限らず、ペーパーフィルターを使ってコーヒーを入れてると、たまにフィルターを買い忘れたなんて経験があると思います。
コーヒー気分が盛り上がっているときにペーパーフィルターを切らしてしまうと、本当にガクッとなります。
そんなとき、ペーパードリッパーを使わないタイプがあったら良いと思いませんか?
そこで、続いては、ハリオでもう一つの人気者「カフェオールドリッパー」というフィルター無しのドリッパーの説明をしましょう。
ハリオのカフェオールドリッパー!2つの特徴ってなに?
ハリオのカフェオールドリッパーには、大きく2つの特徴があります。
- ペーパーフィルターがいらない
- コーヒー粉のメモリ表示がある
これが最大の特徴でもあり、メリットでもありますので、この2つについて説明をしていきましょう。
カフェオールドリッパーは、ステンレスフィルターのため、ペーパレスでコーヒーが入れられます。
ペーパードリップの場合、「あ!フィルター切らしてた!」という悲劇があると、コーヒーが入れられませんよね。
しかし、ぺーパーレスならそんな心配もいりません。
また、ステンレスフィルターは「耐食性」があるため、コーヒーに金属臭もつかないというメリットもあるのです。
そして、カフェオールドリッパーの特徴が一番あらわれるのは「香り」です。
ペーパードリップは使い勝手は良いですが、ペーパーフィルターがコーヒーオイルを吸収してしまい、どうしてもさっぱりとした味に仕上がってしまいます。
その点、ステンレスフィルターのカフェオールドリッパーなら、コーヒーオイルはそのまま抽出されます。
結果として、コーヒーアロマをより楽しめ、味もさらにネルに近い味となるのです。
カフェオールドリッパーは、初心者に心強い特徴を持つといわれています。
その理由の一つが、コーヒー粉の量がひと目でわかる「計量目盛り」です。
初心者の頃は、コーヒー粉の量の調整で迷うこともあるので、こういうものが付いていると、お手軽でうれしいですよね。
もちろん、中級者にとっても便利です。
コーヒーオイルを楽しめる本格派でありながら、初心者にも使いやすいなんて、カフェオールドリッパーって素敵だなと思います。
さて、V60とカフェオールドリッパーの特徴が分かったところで、いよいよ「入れ方」に移りましょう。
それぞれの入れ方は、共通するところもありますが、やはり若干の違いがあります。
その点も含めて、分かりやすく説明していきますね。
ハリオドリッパーの入れ方!V60とカフェオールドリッパー
では、【V60編】と【カフェオールドリッパー編】と、2つの入れ方をご紹介しますね。
まずは、V60編から行ってみましょう
V60編
まず、V60の場合、最初はペーパーフィルター破れにくくするために、縫い目にそって折りましょう。
円錐形のペーパーフィルターは、台形と違って「1か所」しか折りませんが、縫い目が目印なので間違う心配がないのがメリットの一つです。
ペーパーフィルターをドリッパーにセットしたら、杯数分のコーヒー粉を入れます。
次に、粉の表面が平らになるよう軽くゆすりましょう。
横をポンポンと軽くたたいてもいいですね。
次に、92℃前後まで冷ましたお湯を注ぎますが、一度やかんで沸騰させたお湯をコーヒーケトルなどに移し替えるとこの温度くらいに下がります。
沸騰したてのお湯はコーヒーの粉には熱すぎて、美味しく入れられないので湯温は少し冷ました方がいいですよ。
この最初に注ぐお湯は「コーヒーを蒸らすためのもの」です。
粉の表面だけが濡れたら、ドリッパーの下にセットしてあるサーバーやカップにコーヒーが落ちない湯量ににしましょう。
ポタポタと数滴程度なら大丈夫ですが、なにも落ちないのがベストです。
蒸らし時間は30秒くらですが、コーヒー豆の状態によって変化するので、注目してみてください。
蒸らしの時間が過ぎたら、二投目をスタートします。
中心に向かって「うず状」、もしくは「の」の字を描くようにゆっくりと注いでください。
このとき、ペーパーフィルターには絶対お湯をかけないようにしましょう。
なぜなら、コーヒーにお湯が十分通らないまま下に落ちてしまうので、味が薄まってしまうからです。
コーヒーの表面がフワっとする姿を楽しみながら、ゆっくりと注ぎましょう。
そして、飲みたい杯数分がサーバーに落ちたらドリッパーは外してください。
このとき、お湯がまだドリッパーに残っていると思うので、それを受ける空の容器(カップや深めの小皿)を用意して、そちらに置くといいかもしれませんね。
カフェオールドリッパー編
カフェオールドリッパーも、基本の流れはV60と同じなので、上記の流れを参考にしてください。
ただし、気をつけないといけないのは「お湯の注ぎ方」!
カフェオールドリッパーは、ペーパーで入れるときよりも、少しゆっくりめに入れるのがコツです。
注ぐのが早過ぎると、ステンレスフィルターで出せる「コクのある味」にはなりません。
なぜなら、カフェオールドリッパーはV60よりも、早くコーヒーが抽出されてしまうことが多いからです。
お湯がじっくりと適度な時間をかけて通過してこそ、コーヒーは本来の美味しさが引き出されます。
お湯を急いで注げば、その勢いのままコーヒーを通過してしまうのが「カフェオールドリッパー」です。
だからこそ、ゆっくりとお湯を注ぐ必要が出てくるのです。
ネルに近いコーヒー本来の味や香りを楽しみたいと思うのなら、お湯をゆっくりと注ぎましょうね。
ただ、そんなに難しくは考えなくても大丈夫ですよ。
ゆっくりと丁寧に注ぐ、それだけで味も香りもよいコーヒーになります。
さて、ハリオのドリッパーについていろいろと説明しましたので、最後におさらいをしましょう。
まとめ
今回はハリオのドリッパーについて説明をしました。
ネルに近い味を出せるハリオは人気のドリッパーです。
その構造についてもお伝えしました。
- V60はペーパードリッパー
- カフェオールドリッパーはぺーパーレスドリッパー
でしたね。
それぞれの入れ方の違いについてもご説明しました。
ハリオのV60もカフェオールドリッパーも使い込むほどに良さを実感してきますよ。
初心者の方にもおすすめなので、ぜひ試してみてくださいね!
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