コーノ式のペーパードリップについて
ペーパードリップで絶大な人気を誇る有名メーカーの一つに、「コーノ式」があります。
同じ円錐状のペーパードリップにハリオがありますが、ライバル関係にあるメーカーと言えるかも知れません。
シンプルな見た目と豊富なカラーでたくさんの方に愛されているコーノ式のペーパードリップ。
ですが、元がプロ用とも言われるだけあって、淹れ方には少しだけコツが必要です。
ここでは、ペーパードリップのコーノ式についてご説明したいと思います。
コーノ式ドリッパーは日本製?!
ペーパードリップでコーノ式というと、主に、「珈琲サイフオン株式會社」の「名門ドリッパーセット」を指します。
コーノ式のペーパードリップは、喫茶店やカフェで使用されることも多く、プロや中級~上級者に特に人気のメーカーです。
「KONO(コーノ)」の名前は、社長の「河野」さんの名前が由来になっています。
昔ながらのペーパードリップとは違って、コーノ式では、ドリッパーが「円錐形」になっています。
ドリッパーの内側にあるリブ(溝)が底から1/2~1/3までしかないのと、抽出したコーヒーを下に落とすための穴が1つしか無いのが特徴です。
コーノ式を使えば、ペーパードリップでも、ネルドリップに近い風味のコーヒーを淹れることが出来るとメーカーでは謳っています。
お湯を注ぐ速度や時間を調整すれば、コーヒーの風味を自分好みに調整出来るところも、コーノ式のペーパードリップの大きな特徴の一つです。
コーノ式ペーパードリップの有名な淹れ方は「点滴法」
普通のペーパードリップと同じ淹れ方も出来ますが、コーノ式では「点滴法」という淹れ方がオススメです。
ペーパードリップにおける点滴法とは、点滴のようにぽたぽたとコーヒーの粉にお湯を落として淹れる方法です。
点滴法では、細口のドリップポットを使い、コーノ式用のペーパーフィルターにセットしたコーヒーの粉の中央にだけ、点滴のようにお湯を落としていきます。
サーバーの底一面に抽出液が広がったら、注ぐお湯の量を細い糸ぐらいに増やし、小さく回しかけてお湯がかかる場所を「500円玉」ぐらいの大きさに広げてください。
その際、ペーパードリップのお湯を注いだ部分に出来る泡の「ドーム」を崩さないように気をつけつつ、淹れたい量の1/3まで注ぎ続けます。
1/3を過ぎたら、お湯の量を少し太くしたり、かける範囲を少しずつ広げて、最後はフィルターの上に溜まった泡が下に落ちないように一気にお湯を注いでください。
この泡はコーヒーのアクですから、下に落ちると雑味やえぐみが出てしまいます。
なので、コーヒーの抽出液がすべて落ちる前に、素早くドリッパーを外してください。
お湯の量を気にしたり、腕を固定したりと技術のいる淹れ方ですが、すっきりとした風味がクセになりますよ。