コーヒーの器具の種類やメーカーって迷いませんか?
「コーヒーを自分で入れてみよう!」
・・・と思ったときに、どんな器具があるんだろうって、けっこう気になりますよね。
お店でよく見かける器具だと、ドリップやサイフォン、エスプレッソ等がイメージにあることでしょう。
でも、いざ購入してみようとした時に、どんな種類の器具があって、それぞれどんな特徴があるか等、いろいろと疑問が湧いてくると思います。
そこで今回は、コーヒー器具の種類やメーカー、その購入方法について詳しく紹介をしていきます。
これからコーヒー器具を揃えたいと思っている方は必見ですよ!
コ―ヒー器具の種類!こんなにたくさんあるの?
コーヒーの器具には、実にいろいろな種類があります。
いざ並べてみると「こんなにあったの!?」と驚くかもしれませんよ。
今回は、代表的なコーヒー器具を9種類、かけ足でご紹介しましょう。
いわゆる「ハンドドリップ」と言われるものです。
コーヒーの楽しみ方としては、日本では一番使われている抽出方法でしょう。
器具もガラス製のサーバー、陶磁器やプラスチック、木製のドリッパーがあればペーパーフィルターに粉をセットしお湯を注ぐだけなので、誰もが楽しめます。
安定した味を出すには多少の経験が必要ですが、毎日コーヒーと向き合っていれば自然とお湯の注ぎ方にも慣れてくるでしょう。
コーヒーの粉をペーパーフィルターにセットするので、抽出後の片付けが楽なのも支持される理由の一つです。
こちらもハンドドリップによる抽出方法ですが、フィルターはネルという布を用います。
器具は抽出されたコーヒーを受けるサーバーとドリッパーで、そこはペーパーフィルターと同じですが、ドリッパーはネル専用のものが必要です。
ペーパーフィルターと違い、布の洗浄や保管が大変ですが、コーヒー豆本来の味が楽しめます。
フィルターが使い捨てではないので、エコである、ともいえるでしょう。
理科の実験道具のように、アルコールランプで器具を下から熱し蒸気圧でコーヒーを抽出します。
必要な器具はロートとフラスコと熱するための熱源です。
熱源はアルコールランプを使いますが、最近ではハロゲンヒーターなど電気を利用したものもあり、火加減の調整も楽になっています。
ハンドドリップに比べ器具が場所を取りますが、見栄えのするデザインなので喫茶店などで飾られることも多いです。
フレンチプレスの器具は、日本では紅茶の抽出で使われることが多いです。
フタについている棒(プランジャー)の先の金属のフィルターで茶葉を底に押し下げたまま紅茶を注ぐ、あの器具がフレンチプレスの器具です。
コーヒー本来の旨味と味を楽しめる抽出方法として、最近日本でも広まりつつあります。
金属のフィルターでは、どうしても粉がカップに入ってしまいますが、魅力を感じる人も多く、器具にお湯を注ぐだけと手軽なため人気がでてきました。
フレンチプレスのようにプランジャーを押し下げてコーヒーを抽出しますが、器具がポリエステル製だったり、注射器の形に似ているなど違う種類の器具です。
押し下げるだけという簡単な方法で、フレンチプレスよりも抽出時間が短いという特徴があります。
水出しコーヒーは、フタに取り付けられた専用のフィルターにコーヒーの粉を入れ、水を注ぐと6~8時間後に雑味のないコーヒーができあがる器具です。
時間はかかりますが、粉と水を入れれば誰でもマイルドな味のコーヒーを楽しめます。
夜冷蔵庫にセットして朝楽しむという人も多いです。
粉をセットすれば安定した味を提供してくれます。
ハンドドリップと同じ抽出方法で、手で入れるよりは味がブレず誰もが美味しいコーヒーを味わえます。
大容量のコーヒーを一度に入れることもできるので、一度に大人数のコーヒーが必要な人には大変便利です。
一昔前は場所を取るといわれていましたが、最近はスタイリッシュなデザインのものや小型化されたものもあり、インテリアとしても楽しめるようになってきました。
直火式と電気式があります。
直火式はアウトドアなどでも使え、便利です。
2~3人分のエスプレッソが楽しめるのでイタリアの家庭ではよく使われてます。
電気式は直火式に比べ器具が大きく、高価格にもなりますが、エスプレッソを入れるための蒸気圧なら電気式が最適です。
お店のエスプレッソマシンは大きな音がしますが、家庭用の電気式のエスプレッソメーカーは静音性が高く、大きさも比較的コンパクトです。
フワフワのミルクの泡が楽しいカフェラテやカフェモカにはエスプレッソを使うので、最近では人気のある器具です。
銅製、または真鍮製のイブリック(ジャズベもしくはジェズベ)といわれる片手鍋に粉と水を入れ、火にかけてコーヒーを煮出します。
器具はこのイブリック一つですが、家庭にある片手鍋でも代用が可能です。
そのままカップに注ぎ、上澄みを楽しむタイプのコーヒーで野性味がある味が特徴です。
いかがでしたか?
コーヒーの器具は、種類により味に違いも出てくるので、好みの器具で楽しんでみたくなったのではないでしょうか?
では続いて、コーヒー器具のメーカーを紹介しますので、器具を揃えるときの参考にしてくださいね。
コ―ヒー器具のメーカーはいくつある?イッパイあります!
これからコーヒー器具のメーカーを一気にご紹介します。
全部で26社ほど、こちらもかけ足でお伝えしましょう。
え?ちょっと多すぎる?(笑)
まあ、ざざっと紹介しますので、自分の好みのメーカーや器具を探す目安にしてくださいね。
早速行ってみましょう!!
1.カリタ
カリタは、日本のメーカーで、コーヒーのことを知らない人でもよく名前を聞くことでしょう。
日本ではペーパードリップが主流であるため、ドリッパーにも工夫がされいてます。
カリタのドリッパーは穴が3つであっさりとした味に仕上がり、形も台形ということでコーヒーの粉全体にお湯がいきわたる工夫がされています。
サイフォンやコーヒーメーカーの器具も取り扱い、幅の広い対応をしているメーカーです。
2.メリタ
メリタも、昔から日本でよく聞くメーカーですよね。
ドイツのメーカーで、日本にはメリタ・ジャパンという支社を置いています。
フレンチプレスも取り扱っていますが、メリタといえばドリップといわれるほど有名です。
ドリッパーは1つ穴のため、ゆっくりとお湯が落ちることで濃い目の味に仕上げることにこだわっています。
形は台形でコーヒーの粉全体にお湯がいきわたる設計です。
ドリップ式の抽出方法のコーヒーメーカーも販売しています。
3.ハリオ
ハリオも、コーヒー器具で有名な日本の老舗「耐熱ガラス」のメーカーです。
ドリッパーは1つ穴ですが、形は円錐なので、お湯が台形のものより早く落ちるようになっています。
また、ネルもペーパーも使わないカフェオールドリッパーという器具もあり、こちらで入れるハンドドリップのコーヒーは違った味を楽しめると評判です。
サイフォンの器具は、スタイリッシュでシンプルなデザインが中心となります。
ワールドサイフォニストチャンピオンシップの公式器具に指定されていることでも有名です。
ドリップ、サイフォン式以外にも水出しコーヒー、フレンチプレス、コーヒーメーカーと歴史あるメーカーなだけのことはある充実の品揃えなんですね。
4.UCC
コーヒー会社としても有名なUCCは、カプセル式のコーヒーメーカーを出しています。
家庭用、というよりも会社などで使われることが多いようです。
ちなみにUCCの子会社であるラッキーコーヒーマシンのBONMACはハリオが手掛けています。
5.珈琲サイフォン株式会社
KONOの名前を聞くと、名門円錐ドリッパーがすぐ思い浮かぶ、大正時代からある日本の有名なメーカーです。
ドリッパーは1つ穴とハリオと同じですが、内部のリブといわれる溝がハリオとは違う形。
なので、同じ1つ穴円錐形であっても抽出される味が違ってきます。
この名門円錐ドリッパーも有名ですが、社名からもわかるようにこちらはサイフォンが主流のメーカーです。
サイフォンのパイオニアとして常に美味しさを追求し続けています。
6.ケメックス
実験器具から生まれた、アメリカのコーヒーメーカーです。
取っ手がガラス製と木製とあり、専用のペーパーがあるなどハンドドリップにこだわりのある人向けのメーカーといえます。
世界的に有名なデザイナー夫婦も愛用し、ニューヨーク近代美術館にも永久展示品として飾られているコーヒー好きから愛されている器具です。
7.ボダム
フレンチプレスで有名なデンマークのメーカーですが、ドリップの器具もコロンとしたデザインや色使いがおしゃれと評判です。
主流のフレンチプレスの器具はステンレス製のオーソドックスなものやカラフルなもの、外出先でも使えるステンレス製など、種類が豊富でさすがの品揃えといえます。
8.TORCH
カフェオーナーの理想のドリッパーが欲しい、という希望から生まれた日本発のコーヒー器具です。
マウンテンドリッパーは1~2人用、ドーナツドリッパーは1~3人用となっています。
9.オージ
水出しコーヒー器具で有名な日本のメーカーです。
一つ一つが職人の手作りでデザイン性が高くインテリアとしても映えます。
こだわりの器具を探している人におすすめのメーカーです。
10.イワキ
耐熱ガラスで有名な日本のメーカーです。
ハンドドリップも水出しコーヒー器具もガラスと木を組み合わせたデザインが美しいと注目を集めています。
11.ティアモ
台湾初の、クールな中に可愛らしさがあるデザインのフレンチプレスが人気です。
他のメーカーとは違った印象のデザインなので、フレンチプレス好きのコレクション魂に火をつけるかもしれません。
12.青芳製作所
紅茶でもコーヒーでも対応可能という宣伝文句で、フレンチプレスの器具を販売している日本の生活雑貨と福祉用品の企画開発をしているメーカーです。
新潟県燕市にある会社と聞けば、金属製品に強いことにピンとこられる人もいるのではないでしょうか?
13.エアロビー
エアロプレスを製造しているアメリカのコーヒーメーカーです。
フレンチプレスと似た抽出方法ですが、粉の挽き方やフィルターなどが違う種類の器具となります。
比較的新しい抽出方法ですが、注目されている器具です。
14.ツインバード
日本唯一の電気式サイフォンコーヒーメーカーです。
ほとんどのコーヒーメーカーがドリップ式なので抽出方法が異なるのは珍しいといえます。
熱源の調整が楽と評判です。
それ以外にもドリップ式の全自動コーヒーメーカーもあり、こちらもかなりの人気があります。
15.象印
炊飯器では日本で誰もが知っている象印もコーヒーメーカーを手掛けています。
シンプルな機能のものからミルつきのものまであり、日本の家庭向きのコーヒーメーカーとしてお祝いで選ばれることも多いです。
16.パナソニック
日本の電機メーカーとして有名なパナソニックもコーヒーメーカーは手掛けています。
活性炭水によりコーヒーをマイルドな味にする工夫など、日本のメーカーならではの気配りが感じられる器具が注目されています。
17.デロンギ
家電製品で有名なイタリアのデロンギは、コーヒーメーカーでも人気が高いです。
また、その技術力はエスプレッソマシンでも高い評価を得ています。
電気で動かすコーヒーの器具ならばデロンギ、と推す人は多いでしょう。
18.イリー
イタリアのメーカーで徹底した品質管理が有名です。
コーヒーといえばエスプレッソという国なので、エスプレッソマシンが人気なのは当たり前かもしれません。
プロ向けの教育もしているメーカーが出す家庭用のエスプレッソマシンということで、常に人気の上位にいるメーカーです。
19.ユーラ
スイスの家電メーカーで全自動コーヒーメーカーやエスプレッソマシンを手掛けています。
ヨーロッパではおなじみのメーカーですが、日本でも支持する人が増えてきました。
20.ネスレ
インスタントで入れるものやカプセルタイプのものなど、独自色の強いコーヒーメーカーを出すスイスのメーカーです。
ネスレ日本はスイスの本社も一目置く独自の進化をしていると評判で、キットカットの会社として誰もが知っているのではないでしょうか?
エスプレッソマシンでも「ネスプレッソ」というものを出していて、これも他のマシンに比べ独自色が強いです。
21.ビアレッティ
口ひげのおじさんのマークの直火式で有名ですが、電気式のエスプレッソマシンも手掛けています。
イタリアでは調理器具のメーカーとしても名が通っており、モカエキスプレスというコーヒーマシンは愛好家ならば聞いたことがある、といわれるほど有名です。
22.ミスターコーヒー
アメリカのNo.1ブランドで、エスプレッソマシンはカフェラテやカプチーノを楽しめる充実の機能が人気です。
夏場に楽しむフラッペを作れるコーヒーメーカーもあり、さすがシアトル系のコーヒーを生み出した国と感じました。
23.カミラ
直火式のエスプレッソマシンであるにも関わらず、クレマが楽しめると評判のイタリアのコーヒーメーカーです。
一つ一つ手作り、ガスコンロ・IHどちらの対応も可能な上、電気式に負けない圧力でプロにも負けない味が楽しめます。
24.イザベラ
スペインの大手調理器具メーカー、ヴァリラ社が手掛けるIH対応が魅力の直火式エスプレッソマシンです。
安定したフォルムや握りやすい取っ手などから長年支持されている理由がわかります。
25.イルサ
総ステンレスでお手入れがしやすく、日本で直火式エスプレッソマシンを購入する人ならば、一度は手に取ったこともあるイタリアのロングセラーの器具です。
イタリアの商品比較テストで第1位も獲得しました。
26.ベルマン
台湾のメーカーで、丁寧な作りが人気の直火式エスプレッソマシンが人気ですが、電気式にも劣らない圧力でヨーロッパを中心に世界的にも人気が高い器具です。
直火式にはめずらしく、フォームミルクが作れるのでカフェラテやカプチーノも楽しめます。
いかがでしたか?
実に、いろいろなメーカーがあるものですよね。
コーヒーは専門のメーカー以外に、家電製品のメーカーもたくさんありますので、ぜひチェックしてください。
さて、ここまで、読み進めてだいぶコーヒー器具への知識も深まってきたと思います。
じゃあ、そんなコーヒーの器具はどこで買えばよいのでしょうか?
各地域ごとに、リアル店舗で買える場所をご紹介してみたいと思います。
どこで買えば良いの?
では、コーヒー器具を揃えるのに最適なところをいくつかご紹介しましょう。
なるべく、全国にまたがるようにご紹介しますね。
1.東京
ユニオン
道具街で有名な合羽橋にあるコーヒーとお茶の専門店です。
店内のズラリと並んだ器具を実際に見て選べるのは、うれしいですよね。
ヤマモトコーヒー店
新宿駅東口近くの1946年創業の老舗店です。
器具の他、生豆や焙煎豆もあり自分のものを探すだけでなくプレゼント探しで利用する人も多くいます。
2.名古屋
note
名古屋市千種区にあるプロも一般の人も通えるコーヒー教室です。
コーヒーについての知識を教えるだけでなく、それをすぐに活かせるようように器具を販売しています。
教室なのに器具の販売までおこなうのは、通常の店ではその店で使用するものしか売られていないことが多いからだそうです。
教室に通って得た知識から自分に合ったコーヒー器具を選んでもらいたい、という気持ちを大切にしているなんて、素敵ですね。
3.大阪
Unir
阪急梅田10Fにあるスペシャルティコーヒーを楽しませんてくれる店です。
スタンディング式でコーヒーを提供し、器具も最新のものが充実しています。
洋服を探しながらコーヒー器具も探せるなんて素敵ですよね。
4.京都
Kurasu
京都駅西のアパホテル向かいにあるスタンド形式の店ですが、コーヒー器具のショールームとしても機能しています。
桜の木を使用したドリッパーを紹介するなど、日本のコーヒー文化へのこだわりがショールームにおかれている器具にあらわれていて素敵です。
スペシャルティコーヒーを楽しみながら好みの器具を選べるという、最高の贅沢を味わえます。
5.福岡
COFFEE COUNTY Fukuoka2号店
久留米市にあったコーヒー店が2号店として福岡市に出店をしました。
店主のハンドドリップでは「一番素直な味がする」という考えから、カリタの器具を置いている店です。
カリタのウェーブシリーズは味の違いが出ないため、コーヒー豆そのものの味が素直に出るそうです。
どのメーカーがいいかな、と迷われている場合はこちらの店で店主さんと相談しながら、器具を手に入れる、というのも素敵ですよね。
6.札幌
早川コーヒーPlus
丸山店はメリタ、大通り店はカリタのコーヒー器具を置いています。
なかなか買いやすいショップですよ。
さて、コーヒー器具と一口にいってもその取り扱いは、地域性や店のこだわりが色濃くでていて面白いですね。
コーヒーとは、その街の文化も色濃く映すものなのかもしれません。
実際にショップへ出向いて、器具に触れながらお店の人と相談をして決めると、さらに理解も深まって楽しいと思いますよ。
さて、コーヒー器具の種類やメーカーについていろいろお伝えしましたが、最後にまとめましょう。
まとめ
では、まとめです。
今回は、コーヒーの器具の種類やメーカー、店舗やネットでの購入方法についてお伝えしました。
コーヒーの器具は9種類、メーカーは26種類ご紹介しましたね。
コーヒーの器具を購入できるお店は、東京、名古屋、大坂、京都、福岡、札幌、それぞれの都市にあります。
こういった知識を持ちつつ、実際の店舗やネットで購入すれば、良いコーヒー器具に巡り会える可能性大ですよ。
ぜひ参考にしてくださいね!
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