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エスプレッソの飲み方とは?

エスプレッソ 飲み方

 

エスプレッソは、飲み方次第で、楽しさと美味しさの広がる素敵なコーヒーです。

 

でも、日本でのエスプレッソのイメージは「濃い・苦い・量が少ない」が大多数かも。

 

 

しかし実は、本当のエスプレッソは、もっと上質で魅力的、しかも誰もが美味しいと思えるコーヒーなんですよ。

 

 

そこで、今回はそんなエスプレッソの飲み方や作法、種類について説明をします。

 

 

これを読み終わった後には、きっと「エスプレッソ飲みたい!」と思わずにはいられなくなるでしょう。

 

エスプレッソの飲み方!砂糖とミルクはどうするの?

エスプレッソ 飲み方

 

エスプレッソの飲み方で、砂糖とミルクは入れたらダメでしょ?という方は多いです。

 

 

確かに、日本では、エスプレッソをグイっとストレートで飲める人はコーヒー通のようなイメージが強いのかも知れません。

 

 

苦いエスプレッソをストレートで飲むことって、カッコ良く見えたりもしますからね。

 

 

しかし、エスプレッソの本場イタリアでは、砂糖をたっぷりと入れて飲むのが当たり前。

 

さらに言うと、美食の国フランスでも、エスプレッソに砂糖をたっぷり入れるのが普通なんですよね。

 

 

気になる砂糖の量は、30ccのエスプレッソにスプーン2杯もしくは山盛り1杯。

 

けっこうな甘さです。。。

 

 

苦みと砂糖の甘さとの絶妙のバランスを味わうデザート感覚の飲み物。

 

それが、エスプレッソの位置づけだったりします。

 

 

エスプレッソは、コーヒーの苦さと砂糖の甘さのバランスを楽しむのが目的なので、ミルクは入れずに、砂糖のみで楽しむ方が多いです。

 

 

もちろん、ミルクを入れても問題ありませんよ。

 

でも、本場イタリアでは砂糖以外にミルクを入れると、エスプレッソ以外の飲み物とみなされるみたいです。

 

 

砂糖を入れてエスプレッソを楽しむのが本場の飲み方だったとは、驚きですよね。

 

 

ところで、そんなエスプレッソに、本場ならではの飲み方や作法があるって、知ってましたか?

 

続いて説明しましょう。

 

エスプレッソの作法には水が必要?

エスプレッソ 飲み方 作法

 

では、本場イタリア流のエスプレッソの作法を3つに分けて説明しましょう。

 

  1. 素早い飲み方
  2. かき混ぜ方
  3. 水の使い方

 

作法といっても格式ばったものではなく、エスプレッソ自体を楽しむためのものなので、肩の力は抜いてくださいね。

 

では、早速行ってみましょう。

 

 

エスプレッソの作法(1)素早い飲み方

 

まず最初に、本場イタリアでは、エスプレッソを素早く飲むのが一般的です。

 

 

イタリアには、街のいたるところに喫茶兼、居酒屋のバールがあります。

 

人々はそのバールで会社へ行く前にエスプレッソを楽しみます。

 

エスプレッソ 飲み方 作法

 

 

その楽しみ方はさっと注文をし、素早く飲み干して出社する・・・というもの。

 

なので、イタリア流エスプレッソの作法でまずあげられるのは「素早い飲み方」なのです。

 

 

エスプレッソは、会社の前に「今日も頑張るぞ!」という気つけ薬的な意味あいもあるようです。

 

 

また、たっぷりのランチの後や午後の休憩でもエスプレッソは飲まれます。

 

 

そんなシーンではホッと一息つくためにエスプレッソを飲むため、ゆっくりと味わいそうなのですが、このときも素早く飲むのです。

 

砂糖を入れ、二、三口でクイクイっと。

 

 

じゃあ、どうしてエスプレッソは素早く飲まなければならないのか?

 

それは、エスプレッソの持つ芳醇な香りが冷めると楽しめなくなるからです。

 

 

エスプレッソは、1杯30ccと非常に少量です。

 

そのため、ゆっくりと飲んでいてはあっという間に冷め、エスプレッソ本来の魅力を味わえなくなります。

 

そう!素早い飲み方は、エスプレッソを楽しむため、必然的に生まれた作法なのです。

 

 

エスプレッソの作法(2)かき混ぜ方

 

エスプレッソ 飲み方 作法

 

砂糖を入れれば混ぜますよね。

 

しかし、イタリアでのエスプレッソのかき混ぜ方は「軽く」がポイントです。

 

 

でも、それでは砂糖が溶けませんよね?

 

実は、砂糖は溶けなくても良いのです。

 

 

エスプレッソの表面には、クレマという薄い茶色の細かい泡があります。

 

このクレマには、コーヒーの旨味があり、沢山かき混ぜてしまうとその旨味が壊れてしまうのです。

 

エスプレッソ 飲み方 作法

 

なので、エスプレッソならではのコーヒーの味を楽しむためには、2~3回軽くかき混ぜクイクイっと飲むのがベストな作法となります。

 

 

ただ、この飲み方では砂糖が溶け残ってしまいます。

 

このまま捨ててしまっては、なんとなくもったいないですよね?

 

安心してください。

 

 

イタリア人は、軽くかき混ぜクレマの旨味と砂糖の甘味の絶妙なバランスを楽しんだ後、底に残った砂糖をスプーンですくって食べます。

 

 

残った砂糖を食べるまでが、エスプレッソの作法なんですね。

 

エスプレッソ 飲み方

 

この残った砂糖にエスプレッソの苦みが加わり極上のデザートのようになるわけです。

 

 

エスプレッソはデザート感覚で楽しむものだという考え方は、そういうことから来ているわけですね。

 

 

しかし、同じイタリアでもナポリでは、しっかりとかき混ぜるのが普通です。

 

クレマと砂糖のバランスというよりも、エスプレッソを乳化させてキャラメル状にし、上品なチョコレートのような味を楽しむのです。

 

 

しかし、しっかりかき混ぜるナポリでもクイクイっと素早く飲むところは一緒。

 

やはりエスプレッソの香りを楽しむことは、どちらの場合も大事にしているのです。

 

 

混ぜ具合は違いますが、結果的にはデザート感覚で楽しむという、エスプレッソの目的は同じといえますね。

 

 

美味しいエスプレッソはコク・酸味・甘味のバランスが整っているのですが、美味しくないと砂糖の甘味だけしか味わえません。

 

 

北と南でかき混ぜ方の方法が違いますが、どちらも美味しいエスプレッソがあってこその作法といえるのです。

 

 

エスプレッソの作法(3)水の使い方

 

エスプレッソ 飲み方 作法 水

 

エスプレッソに水を添えるのは、ナポリの作法です。

 

水で口をスッキリさせ、エスプレッソを楽しむことをナポリ人は大切にします。

 

 

これは、北は軽くかき混ぜあっさりとした味を楽しむのに対し、南は混ぜる回数でエスプレッソの飲み口や味の変化を楽しむ点から来ているのでしょう。

 

 

ここまでエスプレッソの作法について説明をしてきましたが、ひとつ覚えておいて欲しいことがあります。

 

それは「エスプレッソは飲むのではなくたしなむ」ということです。

 

 

エスプレッソは苦みやコクも大事ですが、香りを楽しむことも大切。

 

だからこそ素早く飲むことは外せません。

 

 

小さなデミタスカップはゆっくりと時間をかけコーヒーを楽しむものではなく、凝縮されたコーヒーを「たしなむ」ものなのです。

 

 

エスプレッソはたしなむのが作法、と覚えておけば美味しいエスプレッソとの出会いができます。

 

 

ただし・・・

 

  • 素早く飲む
  • かき混ぜる回数にこだわる
  • 水で口をスッキリさせる

 

すべて、エスプレッソをいかに楽しむか、から出ている発想で堅苦しく作法を守るのが目的ではありません。

 

 

苦みを我慢して、本来の美味しさを味わえない残念な経験をするより「エスプレッソには砂糖を入れてもいい」という点を忘れず、美味しく飲めば良いのです。

 

 

「そうか!では一度エスプレッソを試してみよう」と思ったあなた。

 

実は、すでにエスプレッソを口にしているかもしれませんよ。

 

 

エスプレッソは、意外と身近なあの美味しいメニューに使われていたりするのです。

 

関連記事

エスプレッソのアレンジメニューやバリエーションは?

エスプレッソ メニュー

 

苦いのは苦手でも、実は口にしているのがエスプレッソ。

 

 

では、なぜそのようなことが起きるのか?

 

実は、シアトル系コーヒーと言われるスターバックスに代表されるコーヒーチェーンの存在が大きく関係しています。

 

 

エスプレッソはミルクを入れずに飲むのが本来の形ですが、シアトル系コーヒーチェーンはミルクやチョコ、生クリームも使いアレンジメニューを作り出しました。

 

 

カフェラテはエスプレッソに温めたミルク8割、カプチーノは温め泡立てたミルクをそれより少なめに入れたものです。

 

 

カフェマキアートは、温め泡立てたミルクを少量、カフェモカは温めたミルクとチョコレートシロップをエスプレッソに入れています。

 

 

この他にも、ホイップした生クリームや様々なトッピングをし、見た目や味にバリエーションを加えたものがシアトル系のエスプレッソなのです。

 

エスプレッソ 飲み方 メニュー

 

 

それは、イタリア人にとっては「エスプレッソではない!」のかもしれません。

 

しかし、こういった工夫が新たなエスプレッソの魅力を開発し世界に広がったといえます。

 

 

ちなみに、カフェオレは温めたミルクとドリップ抽出したコーヒーを半々にした飲み物であって、エスプレッソではありません。

 

 

また、その他に、エスプレッソはお菓子でも利用されています。

 

代表的なのが、ティラミスです。

 

 

簡易な作り方ではインスタントコーヒーを濃い目に溶かしたものを利用しますが、本来の作り方では、エスプレッソを使用します。

 

エスプレッソ メニュー ティラミス

 

ティラミスは、マスカルポーネチーズの半量の砂糖を使う大変甘いお菓子なので、エスプレッソの苦みが大事なのです。

 

 

他にも、エスプレッソを使ったお菓子はありますが、どれも苦みを上手に使ったものばかり。

 

こうやって見てみると知らずにエスプレッソを楽しんでいるかもしれない、と思われるのではないでしょうか?

 

 

さて、このほかに最近では、エスプレッソを炭酸水で割るという飲み方があることをご存知ですか?

 

香りを楽しむエスプレッソに炭酸水って、ありなのでしょうか?

 

エスプレッソを炭酸水で割るってありなの?

エスプレッソ 炭酸水

 

「エスプレッソに炭酸水を入れる!」

 

というと、驚く方は多いかも知れません。

 

 

エスプレッソを炭酸水で割った飲み物は、エスプレッソトニックと言われ、世界中で親しまれています。

 

 

ちなみに、オーストラリアなどで人気が高いです。

 

暑い夏に、エスプレッソの苦みと炭酸水の爽やかさが合うのかもしれませんね。

 

 

実は、日本でも何度かコーヒーと炭酸水を合わせた飲料は発売されましたが、あまり定着はしませんでした。

 

 

ところが、最近、このエスプレッソトニックは注目を浴びて来て、日本でも出す店が増えているのです。

 

 

苦みと炭酸の爽やかさが、健康ブームとマッチし始めたのかもしれません。

 

 

エスプレッソトニックは、氷を入れたグラスに炭酸水70%を入れ、その後エスプレッソを注ぎます。

 

なので、見た目が2層になりインスタ映えもしそうなところも今の時流に合っていると言えるでしょう。

 

 

料理に甘いソフトドリンクはつけたくないけど、アルコールはちょっと・・・というときにもエスプレッソトニックは便利でしょう。

 

 

そういった声に応えるかのようにエスプレッソ炭酸飲料も発売され、お酒で割る、アイスクリームを浮かべるなど、大人から子どもまで楽しめる提案もされています。

 

 

炭酸水は意外な組み合わせのようですが、エスプレッソの新たな魅力を引き出すなかなか良い相棒なのかもしれません。

 

いろいろとエスプレッソの飲み方についてお伝えしましたが、最後にまとめましょう。

 

まとめ

今回は、エスプレッソの飲み方、作法、種類などについて紹介をしました。

 

 

苦くて濃いエスプレッソは、本場イタリアでは砂糖を入れて飲むのが一般的です。

 

 

通常のコーヒーのようにゆっくり味わうのではなく、さっと一気に飲むことがエスプレッソの作法。

 

 

エスプレッソにミルクやクリーム、チョコなどを入れたアトル系エスプレッソも魅力的でしたね。

 

 

炭酸水と入れたエスプレッソトニックは斬新ですが、新しい世界が広がる気がします。

 

エスプレッソの可能性は無限大ですね。

 

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