ネルドリップではフィルターの裏表が重要ってホント?
ルドリップ初心者の方が、初めてネルでコーヒーを淹れる際、ネルのこし袋の「裏表」で迷うことは多いと思います。
実は、ネルドリップで使うネルフィルターは、裏表のどちらを使って淹れるかによって、味や片付けの手間に違いが出ます。
では、ネルのこし袋の裏表は、どちらを使ってコーヒーを淹れるのがいいのでしょうか?
今回は、ネルドリップフィルターの表裏について書いてみたいと思います。
ネルドリップのフィルターの裏表の違いは何?
ネルドリップのネルフィルターには、裏表があります。
裏表の違いは、フワフワとした「起毛」があるかどうかです。
ちなみに、和裁などに使用されるネルは「両ネル」と呼ばれ、起毛が両面についているタイプですね。
和裁のネルでもコーヒーを淹れることは出来ますが、管理人の経験上、やはりコーヒー用のネルを使用した方が良いです。
(管理人は、和裁の両ネルでコーヒーフィルターを自作していた時期があります。)
ネルドリップのフィルターには、片面だけ起毛のある「片面起毛」のフランネルが使われています。
表側は、布の表面に起毛が無く、少し「ツルッ」とした手触りをしています。
裏側は表面に起毛があり、フワフワッとした手触りをしています。
フワフワっとした手触りで布のはしがある方が、裏側です。
この起毛を表側にするか裏側にするかで、ネルドリップの口当たりの柔らかさや、しっかりした風味の調整が出来るわけですね。
ネルドリップのフィルターは起毛を裏表のどちら側にすればいい?
ネルドリップのコーヒーフィルターの裏表に関しては、意見が分かれることがありますが、私が知る限り極めているプロほど、起毛を外側にして使用する方が多いです。
なので、ネルドリップでは、ネルフィルターの内側と外側を一度入れかえて、表側に起毛のある面がくるように使ってください。
起毛を裏側にしたままで使うと、縫われた布のはしや起毛にコーヒーの粉が入り込んで洗う時に苦労します。
起毛を表側に裏返してみると、起毛がある面にはコーヒーの粉が詰まりそうなところが沢山あることが分かりますよ。
淹れた後のコーヒーの粉が残ったままだと、臭いやカビの原因になります。
片付けの面から見ても、ネルフィルターの裏表は重要です。
さて、コーヒーの風味の面から見ても、表側に起毛が来るように使うことがオススメです。
まず、起毛が表側に来るようにしておけば、コーヒーの成分がネルフィルターに残りづらくなります。
そのため、使用するコーヒー豆の良さの出た、どっしりとしたコーヒーが淹れやすくなりますよ。
コーヒーの成分が残りづらく、コーヒーの粉も片付けやすくなるので起毛を表側にした方がネルフィルターは長持ちします。
また、目で確認すると分りますが、コーヒーを抽出している際、ネルの起毛をうまく伝って、コーヒーの雫が下へスーッと降りていくのが分かります。
あと、布をこすり合わせて洗う必要も無いので、起毛も傷みづらくなります。
ネルフィルターの1番の特徴は、ネルの起毛です。
長く美味しいコーヒーを楽しむためにも、ネルドリップで使うネルフィルターは表側に起毛が来るようにしたいですね。
風味豊かなコーヒーを、長く淹れることが出来ますよ。