ネルドリップのコーヒーの入れ方とは?
ネルドリップによるコーヒーの入れ方(抽出方法)は、キチンと基礎をおさえることが大切です。
ネルドリップは、抽出の仕方によって深くてコクのある究極のコーヒーの味が楽しめます。
まず、ネルドリップによるコーヒーの入れ方で必要な器具は下記のようになります。
- ネルドリップフィルター(布フィルター)
- コーヒーサーバーまたはネルドリップ専用サーバー
- 細口のドリップポット
では、ネルドリップによるコーヒーの入れ方、抽出方法の流れをご説明します。
ネルドリップによる抽出方法の流れ
では、ネルドリップによる抽出方法の流れをご説明しましょう。
あらかじめ煮沸しておいたネルフィルターをギュッと固く絞り、水気を切ります。
さらに、キレイな布巾やキッチンペーパーなどで、水気をしっかり取り除きます。
ネルの起毛がついた方を外側にして、シワを伸ばして広げましょう。
ネル袋に挽いたコーヒー豆を入れ、表面を平らにならし、真ん中に少し窪みを作ります。
次に、ヤカンなどで沸騰したお湯を「口細ポット」に移し、そのまま少し置いてお湯を冷まします。
お湯の温度の目安は、気温にもよりますが、口細ポットに移した瞬間がだいたい91~92℃くらいです。
※それよりも心もち低い温度が理想です。
コーヒー豆の真ん中のくぼみから「の」の字を書くように、細く細く注いでいきます。
できればポタポタと「点滴」になるくらい細くなるようにお湯を注ぎましょう。
コツとしては、お湯を置くようにゆっくり注ぐことです。
(心にも余裕を持ちましょう^^)
※ネルフィルターには、絶対にお湯をかけないようにしてください。
コーヒー豆にお湯が染み込み、さらにネル全体にもお湯がまんべんなく染み渡ったところで、いったん注湯を止めます。
コーヒー豆の膨張を目で確認しながら、しっかりと「蒸らし」を行います。
コーヒー豆の膨張が止まったら、第二投目のお湯を、真ん中を中心に「500円玉」くらいの大きさの円を描きながら注いでいきます。
ここで1点注意点があります。
ここでのお湯を注ぐ量が多すぎると、コーヒーの旨味が十分に溶け出してくれません。
そのため、風味の薄いコーヒーとなり、ネルドリップの良さが引き出せなくなります。
第二投目からも、焦らずじっくりとお湯を注ぐようにしましょう。
500円玉くらいの大きさの円を描きながら、細くお湯を注ぐのは変わりません。
コーヒーの表面にフツフツときめ細やかな泡、もしくはアクが現れてきたら、きちんとコーヒー成分が溶け出している証拠です。
また、抽出エキスの後半は入れ始めよりも薄くなっていますので、少し注湯の速度を上げると良いでしょう。
コーヒーサーバーの目盛りを確認し、目的の量にまで達したらネルを取り外しましょう。
抽出がうまく行くと、ネル内のコーヒー表面にきめ細やかな泡が残っているはずです。
それがネルドリップでコーヒーを上手に入れたときの特徴ですので、覚えておくと良いでしょう。