コーヒーの入れ方の失敗例 渋みや雑味
今までコーヒーの膨らみ不足や酸味・苦みといったコーヒーの入れ方の失敗についてご紹介してきました。
最後にご紹介するコーヒーの入れ方の失敗例は「渋みと雑味」です。
コーヒーの美味しさを表現しているのは、苦みや甘み、そして酸味です。
これらの味がバランスよく保たれることで絶品のコーヒーを入れることが出来ます。
ところが、これらの風味の邪魔をするのが「渋みや雑味」なのです。
コーヒーの入れ方の失敗 渋みや雑味の主な原因とは?
舌を刺激する「コーヒーの渋み」の主な原因は、コーヒー豆を挽いた際に出てくる白っぽい果皮、渋皮です。
この渋皮(しぶかわ)のことを「シルバースキン」と言います。
シルバースキンは、コーヒー豆を挽いた際、茶褐色のコーヒー粉末の中に、白(シルバー)色としてチラチラと現れます。
渋皮というくらいですから、これを少し取り除いた方が、より渋みの少ないおいしいコーヒーが完成します。
豆の品種によっては取り除くのが難しい場合もありますが、軽く息を吹きかけて飛ばすと良いです。
ただし、矛盾するようですが、若干の渋みはコーヒーの旨みを引き立てている要素でもあります。
くれぐれも、シルバースキンの取り過ぎには注意してください。
また、コーヒー豆が古くなるのと同時に、このシルバースキンも古くなり劣化します。
その場合、もっとイヤな渋みが増すことになりますので、さらに注意したいところです。
渋み・雑味が強烈な場合は、やはりコーヒー豆が古いことが多いのです。
渋みや雑味によるコーヒーの入れ方の失敗の原因は他にもある
コーヒーの渋みや雑味の要因は他にもあります。
たとえば、ドリップコーヒーの抽出の最後は必ず抽出液を残したままサーバーを外すことは前述しました。
ところが、うっかり最後まで落としきってしまうということもあるんですね。
ドリップコーヒーを入れている最中、フィルター内部に褐色の泡と「細かいゴミ」のようなものが浮かんでいるのが、目で確認できます。
この微細な不純物の正体こそ、コーヒーの雑味や渋みの要因となるものなのです。
せっかくドリップによって浮きだたせた、渋みと雑味の元を落とし切ってはいけないんですね。
コーヒーメーカーなどの機械ではこの渋みや雑味を綺麗に取り去ることが出来ません。
なので、渋みや雑味の少ないコーヒーを飲みたい場合は、ちょっと面倒でもご自身の手で入れることをオススメします。