水出しコーヒー(ダッチコーヒー)の特徴 歴史
水出しコーヒーとは、別名「ダッチコーヒー」とも呼ばれる特徴的なコーヒーです。
水出しコーヒーの特徴や歴史は、インドネシアや中央アメリカ、南アメリカなどのコーヒー原産国から始まっています。
水出しコーヒーの発祥地インドネシアは、赤道直下の国ですので、1年を通して暑さの厳しい地域でもあります。
そのため、ロブスタ種という、やや品質は落ちますが病気に強いコーヒー豆を美味しく飲む必要があったのです。
どういうことかと言いますと、コーヒー豆の中で高品質として有名な「アラビカ種」は、インドネシアでは「サビ病」という病気にかかりやすくなります。
そのため、インドネシアでは「アラビカ種」の育成を断念せざるえなかったのです。
多くのロブスタ種は強力な苦みを持つため、そのままではおいしく飲めないものがほとんどです。
それを何とかおいしく飲めないものかと考案されたのが、「水出しコーヒー」だったのです。
現在では、そうい言った歴史の流れもあって、インドネシアは、世界屈指のロブスタ種生産国となっています。
水出しコーヒー(ダッチコーヒー)の特徴
水出しコーヒーの魅力は、一体なんでしょうか?
水出しコーヒーは、長い時間をかけてじっくりとコーヒーエキスを抽出していきます。
しつこさや雑味を極限まで減少させ、コーヒーの甘味や香りを際立たせることのできるというところが、最大の魅力と言えるでしょう。
また、サイフォンに近いガラス器具による抽出方法は、視覚的にもお洒落で魅力的です。
水出しは、ドリップやサイフォン等に比べると、かなりマニアックな部類に入る抽出法と言えます。
しかし、他の抽出法に比べても嫌な苦みが少なく、後味がとてもスッキリしているのです。
水出しコーヒーがイヤな苦みや雑味が少ない理由
水出しコーヒーがイヤな苦みや雑味が少ない理由についてご説明しましょう。
基本的に、コーヒー豆はお湯(水)の温度が高いほど、不純物やエグ味が出やすくなります。
それを常温の「水」で抽出するという、ある意味「究極の低温抽出法」とも言えるのが、水出しコーヒーなのです。
低温の水でじっくり時間をかけて抽出するため、コーヒー豆に含まれるカフェインやタンニン等も溶けだしにくいです。
そのため、妊娠中や授乳中の女性など、カフェインの摂取を控えたい方にもおススメなコーヒーとなります。
もちろん、微量のカフェインやタンニンなどは含まれますから、飲み過ぎにはご注意くださいね。