サイフォン式コーヒーの入れ方のコツについて
サイフォンでコーヒーを入れる際には、いろいろなコツや注意点があります。
サイフォン式に適したコーヒー豆のロースト、挽き方、道具てあるフラスコ、ロート、アルコールランプなどなど・・・
ユニークな方式の道具だけに、ドリップなどに比べると少し勉強の必要があるのかも知れません。
では、サイフォン式コーヒーの入れ方のコツを、大きく5つに分けてご説明しましょう。
サイフォン式コーヒーの入れ方のコツとは?
(1)コーヒー豆に対するコツ
サイフォン式に限りませんが、コーヒー豆はとにかく新鮮なものを選びましょう。
最低でも焙煎後、1週間以内のものが良いです。
サイフォンでは、主にミディアム~フレンチロースト(中煎り~深煎り)のコーヒー豆を使用します。
豆の量は、お好みによりますが、大体の目安を書いておきます。
160~170mlのお湯に対して中細挽きなら10~12g、中挽きなら15~17gを目安に用意してください。
(2)フラスコ(下のガラス容器)のお湯が沸騰した時のコツ
フラスコのお湯を沸騰させる際、必ず、沸騰した状態でロートを取り付けるようにしましょう。
なぜなら、温度が低過ぎるとお湯がノロノロと上がっていくからです。
すると、コーヒーの粉末がお湯に浸っている時間が長くなり、折角のコーヒーが台無しになるので注意してください。
サイフォン式コーヒー撹拌(かくはん)の際のコツ
(3)1度目の撹拌(かくはん)の際のコツ
1度目の撹拌(かくはん)は、コーヒーの風味や香りを決めるための重要な要素ですので、しっかりチェックしてください。
まず、フラスコから吸い上げられたお湯によってコーヒーの粉末が浮きます。
その際、ロート内をグルグルかき回してはいけません。
浮いてきた粉末を、軽くほぐすように撹拌しましょう。
この時、混ぜ過ぎてコーヒーの風味が損なわれないよう注意してください。
逆に、あまりに気を遣い過ぎると撹拌が不十分になります。
目安としては、「2回前後」、素早く丁寧に「円」を描くようにかき混ぜます。
(4)2度目の撹拌の際のコツ
2度目の撹拌ですが、火力を弱め、ロート内の気泡の様子を確認しながら待ちます。
60秒経過する前に火を止め、2度目の撹拌をします。
撹拌の感覚は、1度目と同じようすることを心掛けましょう。
そして、コーヒーエキスがフラスコに滴下するのをじっくり待ちます。
滴下時間は、1分以内が基本です。
1分を越えてしまうと、コーヒーの風味や香りが損なわれ不味くなってしまいます。
(5)撹拌(かくはん)の良し悪しを判断するコツ
撹拌(かくはん)がうまく行ったかどうかの見極めのコツは、ズバリ!「泡」です。
均一な褐色のクリーミーな泡が表面に現れたら、撹拌が成功した証拠だと思ってください。
この泡はドリップと似ているので、ドリップ式でコーヒーを入れたことがある方は、すぐに判別できるでしょう。
サイフォンの撹拌はドリップでいうところの蒸らしにあたります。
撹拌しないと、コーヒー豆から放出されるガスが、お湯の浸透を阻害してしまいます。
そのため、撹拌させることでコーヒー内にお湯が浸透するのをサポートしているわけです。
さて、いかがだったでしょうか?
ぜひ、上記「5つのコツ」をしっかり守って、おいしいサイフォン式コーヒーを入れてくださいね。