エスプレッソの器具 マシンの種類について
エスプレッソマシンの種類が、大きく分けると2つあることは、前述しましたね。
日本国内で販売されているエスプレッソマシンには、「電気式タイプ」と「直火式タイプ」の2種類があります。
それぞれ、とても特徴的なマシンとなりますので、別々の説明が必要になります。
2種類のエスプレッソマシンの違いについてご説明します。
電気式エスプレッソマシーン
電気式タイプのマシンとは、いわゆる大型店で使用するような「据置型のエスプレッソマシン」のことを指します。
電気式タイプの良い点は、ズバリ!高機能であるということです。
非常に高圧で、しかも安定した蒸気を作り出せるため、とても滑らかでクリーミーなエスプレッソコーヒーが抽出できます。
また、電気式タイプの多くは「カプチーノ専用」のノズルが取り付けられているのが一般的です。
ですから、ミルクホイップも簡単に作ることが可能なんですね。
しかし、ネックはその高額なお値段とマシンの大きさでしょう。
直火式タイプと比べるとかなり価格は高いです。
また、様々な機能が搭載されている分、どうしても置くスペース幅を取ってしまうのです。
また、ポンプ式のため、エスプレッソ抽出中の騒音が気になる方もいらっしゃるかも知れません。
ちなみに、電気式には他にも10気圧以上のエスプレッソマシンが販売されています。
ただし、高圧だから必ずしも良いというわけではありませんのでご注意下さい。
直火式エスプレッソマシーン
直火式タイプのエスプレッソマシンは別名「マニュアルタイプ」と呼ばれています。
まあ、電気を使いませんから、ちょっと原始的なんですね。
直火式タイプは、電気式タイプと比べてコンパクトで、持ち運びが便利なのが特徴です。
それに、電気が無くてもコンロさえあれば野外でも、エスプレッソコーヒーが楽しめます。
そのため、バーベキューやキャンプ等のアウトドア用として重宝されることが多いです。
また、魅力的なのはその「お値段」と「お手軽さ」でしょう。
小さいものですと数千円単位で買えますし、エスプレッソを抽出する騒音も感じられません。
しかし、もちろんメリットがあればデメリットもあります。
直火式の大きなデメリットは、電気式タイプと違って、それほど高圧の蒸気をコーヒー豆にかけることができないという点です。
ハッキリ言えば、電気式タイプと比べて滑らかで柔らかいクレマもできないため、エスプレッソの味としては物足りないでしょう。
電気式タイプ・直火式タイプ、それぞれのメリット・デメリットを加味しながら、目的に合ったマシンを選ぶようにしてください。