カフェ・マリアテレジアのおいしい作り方について
コーヒーのお酒「カフェ・マリアテレジア」は、モカ・コーヒーをベースに、オレンジリキュールやブランデーをミックスして作られます。
砂糖と生クリーム、そして砕いたキャンディをトッピングしたスイーツのような可愛らしいコーヒーです。
そのため、女性からの人気が高く、日本でも一部の喫茶店やカフェ、バーなどで提供されています。
もし、自宅でカフェ・マリアテレジアを作るとなるとどんな材料が必要で、どのように作ったら良いか悩みますよね。
そこで、おいしいカフェ・マリアテレジアの作り方をご紹介します。
カフェ・マリアテレジアのレシピ
【材料】
- コーヒー:240ml
- オレンジリキュール:40ml
- ホイップクリーム:40ml
- 小粒キャンディまたは砕いたキャンディ:お好み
【作り方】
(1)事前にカップを温めておき、そこへオレンジリキュールを注ぎます。
(2)次に、同じカップにコーヒーを注ぎます。
(3)コーヒーの表面にホイップクリームを浮かべたら、上から小粒または砕いたキャンディを散らして完成です。
もっと本格的なカフェ・マリアテレジアを味わいたい方のために、本格的な作り方もご紹介しましょう。
カフェ・マリアテレジアの本格的な作り方
それでは、本格的なカフェ・マリアテレジアの作り方についてご説明します。
【材料】
- やや深煎り~深煎りコーヒー:150cc
- オレンジリキュール:15ccから20cc
- ホイップクリーム:20cc
- 小粒もしくは砕いたキャンディ:適量
【作り方】
(1)カップを温めておきます。
(2)生クリームをホイップし、キャンディが大粒の場合は砕いておきます。
(3)温めておいたカップにオレンジリキュールを注ぎ、淹れ立ての温かいコーヒーを注ぎます。
(4)コーヒーの表面にホイップした生クリームを浮かべたら、仕上げにキャンディを散らして完成です。
オレンジリキュールは、コアントローと呼ばれる「ホワイトキュラソー」や、グランマニエと呼ばれる「オレンジキュラソー」などお好みで構いません。
シンプルなオレンジリキュールがお好みの方は「ホワイトキュラソー」が良いでしょう。
ブランデーの香りを併せ持ったリキュールがお好みなら「オレンジキュラソー」がオススメです。
オレンジリキュールは、生クリーム同量にするのがポイントとなりますので、ご参考にしてください。
今回はコーヒーのお酒「カフェ・マリアテレジア」についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
マリア・テレジアへの感謝の気持ちを込めた作られたスイーツのようなおいしいカフェ・マリアテレジアです。
クリスマスや誕生日などの特別な日には、ぜひ作って見て下さいね。
カフェ・マリアテレジアの歴史について
オーストリアの人々から愛される「カフェ・マリアテレジア」は、君主「マリア・テレジア」への感謝の気持ちを込めて造られたコーヒーです。
マリア・テレジアは、1740年に即位したオーストリアの君主で、神聖ローマ皇帝妃でもあった方です。
彼女は即位後、ハプスブルク家の全領土を継承したのですが、諸国から反発があり、オーストリア継承戦争が勃発しました。
そして、プロイセンにシレジアを割譲することとなり、夫であるフランツ1世の帝位を確保し、その後7年戦争に敗れたものの、オーストリアの内政改革に多大な功績を遺した方です。
カフェ・マリアテレジアができる前は、コーヒー店と酒場は仲が悪かった?
1750年当初、ウィーンの貴族たちの間では、ミルクや生クリーム、スパイスなどをお酒と共にコーヒーに入れて飲むという文化が流行しました。
もちろん、コーヒー好きのマリア・テレジアは、コーヒーに好みのリキュールを入れ、おいしいおいしいと飲んでいたそうです。
実は、彼女がリキュール入りのコーヒーを飲んでいるという話が広まる前は、ウィーンのカフェ店主とバーなどのお酒の店主の組合同士は仲が悪く、いがみ合っていました。
結果として、庶民の間ではコーヒーとアルコールを一緒に飲むことが出来なかったのです。
そんな中、コーヒー店とお酒店とのいがみ合いを和解させたのが、マリア・テレジアでした。
彼女は、自分が大好きな「リキュール入りのコーヒー」をウィーンで大流行させたのです。
まさに、お酒とコーヒーの融合ですね。
晩年のマリア・テレジアは、お気に入りのシェーンブルン宮廷庭園内に「離れ屋敷」を作り、スイーツを食べたり、コーヒーを飲んだりしながらゆったりと過ごしたそうです。
マリア・テレジアが、実際にカフェ・マリアテレジアを飲んだという記録はありません。
しかし、彼女の功績によって誕生した「カフェ・マリアテレジア」は、今でも多くのオーストリア市民に愛されています。
このことからも、彼女がいかに母国オーストリアに偉大な功績を残したのが理解できると思います。